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恋愛よりも友情!2020年以降のディズニー映画

映画『クルエラ』など、ディズニーヴィランズ(悪役)について、FRaUに寄稿しました。

「ディズニーヴィランで誰が一番好き?」と聞かれたら、何と答えますか?
映画「クルエラ」は悪役が主役!

ヴィラン(悪役)を主役にした作品は、アンジェリーナ・ジョリー主演の『マレフィセント』が印象深いですが、『マレフィセント』(2014年)『マレフィセント2』(2019年)は、恋愛や結婚を大切なものとして描いているのに対して、エマ・ストーン主演の『クルエラ』には、ロマンスの要素はありません。

ロマンスを描かないという点は、実写版『ムーラン』(2020年)も同じ。

アニメ版『ムーラン』(1998年)『ムーラン2』(2004年)では、シャン隊長との結婚(上昇婚)が描かれるのですが、結婚後は夫婦喧嘩のシーンも多く、ロマンス要素は少なめ。結婚から喜劇が始まるといった趣きも感じられます。

実写版『ムーラン』では、ムーランは同じ部隊に配属された新兵のホンフイと友情を育みます。ほんのり恋の予感もあるけれど、よきライバルであり、お互いに尊敬し信頼しあう仲です。

『クルエラ』で、『ムーラン』のホンフイにあたるのが、ジャスパーです。クルエラの夢を応援する姿勢に、かすかな恋心は感じられるけれど、子どもの頃に出会い、とも成長してきた、友情でつながる関係です。

『クルエラ』と『ムーラン』は、ヴィランと絶対的な対立関係にしないところも、共通しています。『クルエラ』のバロネス(エマ・トンプソン)、『ムーラン』のシェンニャン(コン・リー)は、圧倒的な力の持ち主で、クルエラやムーランにとって、憧れや畏怖を抱く存在です。クルエラやムーランが克服すべき壁であり、同じ女性として、お手本にするような面も持ち合わせています。

『クルエラ』のホーレス、『ムーラン』のクリケット。ぽっちゃり体型の男の子が、場を和ませる役割を担っているところも似ていますね。

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