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エヴァ・グリーン演じる女性宇宙飛行士に共感!映画『約束の宇宙』

映画『約束の宇宙』をオンライン試写しました。

欧州宇宙機関(ESA)で訓練中の宇宙飛行士、サラ(エヴァ・グリーン)と地球に残されるひとり娘のステラ(ゼリー・ブーラン・レメル)との親子の絆、他の宇宙飛行士たちとの衝突や葛藤といった人間ドラマに焦点を当てた作品です。宇宙のシーンはなく、宇宙へ飛び立つまでの2ヶ月が描かれます。

ネタバレを少々交えながら、本作の見どころをご紹介します。

母親の子離れの物語

宇宙へ飛び立つことになったサラは、離婚した夫のトマス(ラース・アイディンガー)にステラを預けます。トマスは職場の同僚の物理学者。サラもトマスも新しいパートナーはいない様子。なぜ離婚したのかわからないほど、元夫婦の関係は良好です。

飛行士と家族のサポートを担当するカウンセラーのウェンディ(ザンドラ・ヒュラー)もとても優秀な人で、本作を見る人の多くは、この人なら安心して任せられると感じるのではないでしょうか。

非常に恵まれた環境なのですが、サラは離れて暮らすステラのことが気がかりで、心が張り裂けそう。訓練にも支障をきたすようになります。しかし、ステラが成長する姿を見て、サラも成長していきます。

世界のトップエリートの物語ですが、「母親が子離れする物語」と見ると、共感がわいてきます。

宇宙飛行士における女性

一緒に宇宙へ飛び立つメンバーはアメリカ出身のリーダー、マイク(マット・ディロン)と、ロシア出身のアントン(アレクセイ・ファティーフ)。2人とも宇宙滞在経験があり、急遽新メンバーに選ばれロシアのスターシティにやって来たサラを邪魔者扱いします。

死と隣り合わせの宇宙では、男同志の方がやりやすいというのが、男性宇宙飛行士の本音のようです。しかし、訓練を繰り返す中で、サラもメンバーの一員として、受け入れられるようになります。

美しい自然と音楽に癒される

ロケットの打ち上げを行うロシアのスターシティの周辺には、美しい自然が広がっています。宇宙飛行士にとって地球はかけがえのないもの。坂本龍一さんの優しい音楽と相まって、癒しを感じられる作品となっています。

約束の宇宙(そら):ポスター


『約束の宇宙』4月16日公開

©Carole BETHUEL ©DHARAMSALA& DARIUS FILMS

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