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文学碑や史跡の逍遥録

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文学碑や史跡の逍遥録
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2023年11月の記事一覧

皇紀とは    -橿原神宮-

こんにちは。 戦前の本を読みますと、平安京に都を移されたのは紀元1454年・・・と記載されています。 えっとー。確か、泣くよウグイス平安京だから、794年だったけどなあ・・・? あれ。 それはそのはずです。 上記のは、紀元1454年は神武天皇が即位された日を紀元として数えられた年だからです。 この数え方を皇紀と呼びます。今現在、殆ど使われることがありません。 私も戦前の文章を読むようになってから、馴染んできました。 全国にはお寺があり、神社があり、教会があります。これ

さざれ石   -岐阜県-

こんにちは 「国歌斉唱!!」 「君が代は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」 国歌と言いますと、私は入学式や卒業式、そして大学生の頃に出場した武道の開会式を想起します。 人それぞれの思い入れは千差万別です。私はどこか懐かしく親しみのある旋律がとても好きです。 国歌の中に『さざれ石』とあります。どのような石なのか、以前から興味がありつつも脳内の隅っこに追いやられており、実物を見る機会がありませんでした。 ですけれど、先日に岐阜県の両界山横蔵寺に行った際に、

日本文化と幣立神宮   『神を受けつぐ日本人』の梗概について  

こんにちは。 先日、『神を受けつぐ日本人』の梗概についての記事を書きましたが、引用すべき内容がかなり多く、複写に近い梗概になっている可能性がありました よって、梗概についての記事の更新はとりやめます。申し訳ございません。公開していない梗概もかなり書き上がっていたのですが、もちろん複写はいけないことですから。 読書感想文として、私の感想を綴りたいと考えています。 実は先日も帰熊することがあり、幣立神宮に参拝をしてきました。 長い階段を登ったところで女性から声を掛けられま

なぜ太宰府天満宮があの地に建ったのか

こんにちは!! 最近、逍遥録のばかりの更新で申し訳ありません。色々な場所を巡っておりますので、今しばらくお付き合い頂けますと幸いです。 マップを眺めるより、現地に赴き、その地の風に五感を馴染ませる方が記憶に残るのであります。そして、その地に纏わる文献を読む目にも力が入るのであります。 さて、今回は太宰府天満宮。 私は熊本生まれなのですが、もともと勉強は全く好きではありませんでしたし、あまり福岡と縁がなく太宰府天満宮に行ったことがありませんでした。受験戦争に向かい合った多

中之島の淡い光と福澤諭吉誕生の地

こんにちは  幕末から明治に活躍された福澤諭吉(天保五年十二月十二日〜明治三十四年二月三日、1835年〜1901年)。一万円札に肖像がありますので、日本人なら大半が認知していることでしょう。 出生地が大阪だったとは知らずに、大阪で自由気ままに過ごしておりました。昨日に書籍で大阪出生地だと知り、且つ誕生の地という石碑があるとのことで、仕事を終えて秋雨の中に行ってまいりました。 〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島1丁目1 中之島に屹立するビルの明かりが、堂島川と土