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違いがあっていい

こんにちは、前衛書家の本田英之です。
さて、今回は【違いがあっていい】について話したいと思います。

書道教室の子供達はいつも勉強してるんだなぁと実感します。学校であった事を色々と教えてくれます。
『今日、学校で習字やった!』
『今日、学校でこの字習った!』
などなど、
学校で習った事を自信満々に話してきます。
学校でインプットしてきた事を、ここでアウトプットしてるな!理解を進めてるな!と思う訳です。

しかし、こんな事もある。
『先生!それ、学校で習った書き方と違う!』
『ここ、ハネないって学校で習った!』
『ここは離れちゃいけないんだよ!』
『先生!間違ってる!』
と…。

今日、学校で習ってきた事が夕方の書道教室で違うとなると、そりゃぁ、こうなりますわな。

学校で習う書写の書き方や筆耕のような書き方は癖がなく、個性を消して書く技術が必要な書き方です。なのでとても単純であるが故に遊びが少なく難しい。
私のような書家は芸術家なので好きな様に書きます。個性を出して書くので、思いのまま筆を動かす。時にはバランスが崩れる事もあるが、それはそれで、またそれでよし。

どちらも間違いではなく、どちらも良いんです。

子供達には、学校で習った字と書道教室で習う字どっちが好き?将来、大人になった時にどっちの字が書ける様になってたい?
と聞きます。

答えも人それぞれです。

子供達に言いたい。
先に習った方がいつも正解だと思わないで欲しい。先に習った事が正解で、それ以外は不正解だと思わないで欲しい。
世界には色々な考え方があって、それぞれ皆正解なんだよ。不正解はないのかもしれない。ただ、不正解にしないと自分の信じた事が不正解になりそうで心配なだけなんだよね。

僕はこれが好き。私はこれが好き。
君はそれが好き、あなたはそれが好き。
みんな好きと思えるものがあっていいね。
それが好き。

では、また次回。



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