ありったけの感謝を

どうも。厄介勢スレスレの自覚ある花陽浴です。
界隈ではお久しぶりかもしれません。えぇえぇ。
リアルがクソほど忙しかったこともあるのと、Rebuild以降、色々と下火になってしまったのが原因であることをここで懺悔しておきます。

さて。今年も無事に仕事を納めまして、深夜のnoteを久しぶりに書き出して見るわけです。
今日は何時の投稿になるでしょうか? (12/29 2:32)

ちょろっと前の話になりますが、我らが岩芸ちゃん、ついに引退ということで、「おぉ。やはり時代の流れか」とちょっとは予想していた事態に、個人的にはそう驚かなかった印象です。
遅かれ早かれ持たんだろうよと言うのが個人的な考え。
あまりにも特定層に需要が取られて固定化されている以上、多分何やっても厳しい戦い。
赤壁で燃え盛る軍船の中、どう足掻いても活路なしって感じ(個人の感想です)なので、やむ無し。

その中で意外だったのは、えのぐちゃん自体の活動は継続ということ。
おやまぁ、後ろ盾無くして大丈夫なんかなと思いつつも、これまで茨の道を爆走し続けてきたんだから、会社が吹っ飛ぼうが何しようが、本人らが続けたいという意志がある限りは、終わらないんでしょうな。
良くも悪くも逆境にさらされ続けてきた故の強さというやつでしょうか。

それはそれとして。
今回の主題は岩芸ちゃんに改めて御礼を。というテーマ。

いやいや。さんざんぶっ叩いてきましたやんというツッコミもまぁ、わかる。
結構色々言いたい放題やってきた自覚はあります。えぇ。
それでも。
個人的には「今、なりふり構わず動かなければ飲まれるぞ」と思っていたから。
これは一貫して、ブランディングなんか今はどうでも良くて、まずは下地を組まなければ、ホロにじどっと(当時比)どころか3群の企業勢以下の認知で終わってしまうことが明らかだったので。
バーチャルYoutuberという言葉を作ったかつての四天王ですら、もう伝説に昇華され、消えゆくだけの存在には悲観的な未来しかないというのは、昨今の生まれては消えていく界隈の流れを見れば、おわかり頂けるだろうか。

時勢は余命3年。このラインを超えることがどれだけ難しいか。
1年超えることすら難しい荒波の中の航海。

そんな中、あんたまは、女優部は7年もの長期に渡って活動を続けてきたこと、これこそが数字に反映されていないものの、戦略的勝利とも言えるのではないかなと思うわけです。
最早、最古参勢とも言えるレベルで、Vtuberと呼ばれる前の時代から界隈の繁栄凋落を見続けてきた者たちだ。心構えが違う。

事ここに至っては、わたくしも考えを改めないとなぁと。
数字だけが全てではない何かが、えのぐちゃんたちにはある。
ライブに行けば「同窓会か!」と笑い合うほど見知ったメンツが揃っているし、新しいファン層も少しずつ、確実に取り込んでいる。
少人数を抱えて沈むだけの環境ではなく、確実に航海ができていることは、この界隈にとってはどれだけ大変なことか。

結果としては最良の、何より望んだもの、そうであって欲しいという結果ではなかったかもしれない。
ただ、一貫してきた「VRアイドル」という存在を確立してきたし、何より「Vtuberの片手間にVアイドルをやる」なんて中途半端なラインを踏まない気高さは、そう見るものでもない。
そうしたガチガチに固められたブランディングのおかげか、よく見る炎上騒ぎに出くわすこともなく、ここまでこれたのは岩芸ちゃんだからこそなのかもしれない。

わたくし自身、飽き性ではあるので、この「ジャンル」も2、3年も持てば良いでしょうと思っていた時期もありました。
多少の温度感の違いはあれど、未だに留まり続けていられるのは、岩芸ちゃんのおかけだと思います。
実はうちの親にも好評なんですよ、えのぐの楽曲。
カーナビの中にしれっと仕込んでたりするんですけどね。
実家に帰ってドライブ中にENG曲が流れたりすると「お。えのぐちゃんだ」と。
なので、知ってもらえれば強いはずなんです。はず…。

今年、下火になったのを良いことに、改めて別のVの者を眺めてみたんですけど、えのぐってすげぇなと思うのが、オリジナル曲の多さ。
ワンマン始めた頃から頭おかしいんかなっていうくらい、毎回新曲を出してくるので、もう今や2部公演で全楽曲網羅できないレベルになってるって、そんなVの者、そうそう居ないでしょ。
カバー曲も良いんですよ?うん。耳に入りやすいし。
ただ、ワンマンライブならその人の全力全開を聞きたい、何ならその人の世界だけを堪能したい、と思うようになったのはえのぐちゃんの所為。

その武器を持たせた岩芸ちゃん。やるじゃない。

なんだろう。満足感が違うんですわ。
えのぐちゃんの えのぐちゃんによる えのぐちゃんとえのぐみのためのライブという唯一無二の世界観が幸せすぎる。
この幸せを味わうとですね。贅沢な話、オリ曲が少ないと物足りないんですね。結果。(善悪を付けるわけではないので悪しからず)

音・音楽って上位を知ると、下位に戻るのがなかなか難しいジャンルだと思うんです。
イヤホン沼とかオーディオ沼っていうのもあるんでね。
わたくしも音を突き詰めていった結果、お安めイヤホンから高級イヤホン、カスタムIEMに手を出すレベルなので、やっぱり音関係の感覚ってちょっと違うと思ってます。
そういう条件下でもえのぐちゃんの「音、浴びに来ちゃってください!」というのを体験すると、前述の世界観も相まってなかなかに「この世界観以下」に落ちる経験だと不完全燃焼になるわけです。贅沢ですね。

もともとモニター環境で完成された繊細な音が最強と思っていたわたくしでしたが、音を浴びるというものがこんなに気持ちの良いことだったのかと。
これを教えてくれたのも岩芸ちゃんと、えのぐちゃんですな。
お陰で家の音響機材の方向性まで変わってしまうという、大変なことが起きてしまってますが、それくらいの衝撃を与えてくれた岩芸ちゃん。

過去には散々ぶっ叩きました。
酔いの勢いに任せて信用ならんとも口走ったこともございます。

ただ、それらも踏まえて、踏み越えて、本心から伝えさせてください。
今まで素晴らしい時間を体験させてくれてありがとうございました。
あんたまに引き合わせて頂いてありがとうございました。
女優部を送り出してくれてありがとうございました。
えのぐを引っ張ってくれてありがとうございました。
えのぐみという新しいコミュニティを生み出してくれてありがとうございました。

えのぐをこの先にも送り出してくれてありがとうございました。

岩本町芸能社。
私にとってはホロライブよりも、にじさんじよりも、大きな存在だったと感じています。
7年、色々なシーンでえのぐに救われました。
嫌なことがあっても「ライブがあるからそれまで頑張ろう」、悲しいことがあっても「えのぐの曲を聞いて落ち着こう」。
鈴木あんずさんの、白藤環さんの、日向奈央さんの、夏目ハルさんの、栗原桜子さんの「花陽浴さん」という一声を思い出して背中を押して貰ったこともあります。
あの「革命記念日」の中で丸茂さんの背中を見て、会場の様子を見て、あんたまの姿を見て、成し遂げようとする意志の大切さと人の暖かさを再認識したことも昨日のことのように思い出せます。

私から何かを返すということは出来ないですが、それでも貰ったものは人生の「栞」としていつまでも残ると思います。

これまでありがとうございました。
この先、新たなスタートラインとなるかと思いますが、関係者皆様のこれからご清栄を祈念致します。

(締めてますけど、実際はもうちょっとだけ期間がありますけどね…)

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