開拓使

こんばんは。
前回の駄文が思いの外、いろいろと影響があったようで、本人、とてもびっくりしております。
日が昇るのが早いか、投稿ボタンを押すのが早いか、そんなチキンレースで夜に繰り出してしまったため、賛否はあったでしょう。
自分自身で読み返しつつ、とんでもねぇなと思うような内容でもあったので、つまるところそういうことなんだと思います。
厄介勢に数えられても仕方ないような内容ではあったので、まぁ、それも仕方ないと思います。

ただ、重ねての警告プラスnoteなので、TLに垂れ流しのお気持ちよりは配慮したつもりではあるんですけどね?
ね。

前提として、花陽浴はアイドル文化には全く興味が無いです。
えのぐ繋がりだから、というのもなく、そもそも興味はないし、興味も湧かない派閥です。
それでもえのぐは自然と推せるんで、他も見りゃハマるんじゃないの?と思うかもしれませんが、見る必要性を感じないし、その時間は別の何かに使いますよという人間です。

そんな花陽浴が考えた「バーチャルアイドルの魅力ってなんぞや?」というず先生からの問いについて書いていこうかと思います。

全肯定ファンではないので、嫌なことも良いことも書きますんで、否定的な内容が好きくない方はここらあたりでブラウザバックをどうぞ。
個人の考えを書いていく中で、一定の否定論をぶっかけてくるのは、個人的に心に来るので。






前置き逆転現象なんですけど、最近急に春めいてきましたよね。
お部屋の中もずいぶんと室温が上がるようになったので、衣替えもしました。
毛布、もう要らん。
扇風機で部屋の空気をかき回すと、対流で心地よい感じもします。
在宅ばっかりなので桜の様子を見ることも無いんですけども、うちの周りはもう咲いたんですかねぇ。
などとスペース稼ぎ。


はい。本題に入りましょ。
また日が昇ってしまう。


で。こないだの青春記録を改めて見たんですよ。
違う伝わり方をしたんじゃないかな補足しますね的な回。
個人的には、伝えたいことはわかったけども、やっぱり腑に落ちないのが正直なところ。
まぁ、それはそれとして。

とりあえず、主題の「バーチャルアイドルを広める」には、現在地を確認しておく必要があると思います。
ただ闇雲に広めたい!と言ったって、情勢というものがございましてな。
広がるもんも広がんないってやつです。
現に広がってないじゃん?
なので今のやり方、体制では絶対に伸び悩む状態なわけです。

じゃあ、現状を整理していくとして、そもそも論、バーチャルの名を関するのが多い。
筆頭がVtuberで、マイナーながらもバーチャルアイドル、バーチャルシンガー、バーチャルアーティストなんてものも続いていたり、あとは細々交々。
界隈に染まっていれば、ある程度の区分けができるけども、知らない側から並べられると何が違うのかがわからない。

加えて認識のうえで誤解されやすいのが、アニメ声優のグループ。
ラブライブ、バンドリなんか代表的例ですかね。
アニメのキャラが歌って踊るMVに合わせて、声優自らトレースするもんなだから、Vの者を説明するときに「声優さんが居るんでしょ?」なんて聞かれ方をする。
「あー。中身はあるんだけども、なんというか、魂的な…見た目=演者本人というか、こう…」
という中途半端な説明しかできないもんで、余計「結局何なのさ」となって「まぁ、μ'sみたいなもんよ」と変にまとめてしまうのが、こちら側の語彙力不足でもあるわけだけど、そもそもある程度アニメに触れた人でなければ理解してもらえない感覚の上に成り立つ存在の不安定さなのかなと。

なので、個人的には存在よりも物でオススメすることにしています。
「まずこの曲を聞いてほしい。良い曲なので」
と薦めているものは隠して、本質に触れてもらってから、良いと判断してくれた人に、実はね?とえのぐのことを切り出してます。
前述の通り、前置きをした上で「じゃあ聞いてくれ」となると、あまりに長いんですよ。
興味がない側からすればよくわからん説法を聞かされたあとなので、もう聞く気が失せてるわけで、マイナス評価に刺さりそうな曲を聞かせても、そんなに響かない。
とは言え、この手法は「何か良い曲ない?」の問いにしか使えないんですけども、それでも広めることには一定の反応があるので、有効なのかなと。

根がオタクなので、前置きを話し始めると、意識していないながらも変に熱が入ってしまうわけで、相手が同じ熱量を受け止めるとも限らないんでね。
広めるって難しい。

なので「バーチャルアイドルを知ってくれ!」よりも先に「こんな楽曲を作る連中がいるんだよ。まずは聞いてくれ」と、Vの小難しい概念よりも先に「音楽」という、比較的受け止めやすい媒体を介した上で、「これを作っているのはどういう人らなの?」と、向こうから歩み寄ってこれるような条件を整えてあげるのも、また一つの手ではないのかなと。

前述した通り、花陽浴はアイドルには一切興味が無いので、興味が湧く物以外は、むしろ排除に走るレベルです。
それでも「耳に届く音楽」は、前提条件を配した上で良き/微妙/合わないといった采配ができるので、「この曲いいな。アーティストは誰よ?」で、周辺探索を始め、「あ。こういうアーティストさんたちか。なるほろ」と本丸に自分から触れに行く。
この後、触れるものがあれば「推し」になるだろうし、覚えておこうとなれば「1ミリでも推してくれるファン」にもなるだろうし、合わなければそれまで。
お互いにとって一番良い、取捨選択ができると思います。

花陽浴に取ってはSpotifyやえのぐみがそれを担ってくれてます。
SpotifyのAI選曲のおすすめで良いものは良いし、何より全くノーマークなアーティストの楽曲を知ることができる。
えのぐみさんのおすすめも話が盛り上がっている中で、「とりあえずそういう曲調好きならこの子のコレ、聞いてみてよ」とオススメされたものは、誰がどうということ関係なしに、「あの子の歌良いね。チャンネル登録しとくわ」ともなった経験があるので、どうでしょう。
存在よりも物を先に推す作戦。
花陽浴には有効でした。



で。耳の次は視覚…系の話。
人間、情報の取得量は視覚情報が8割と言いますので。
バーチャルっていうんだから、普通じゃつまらない。
仮想を生かした何かをするべきなんですよ。
リアルじゃ出来ないからこそのバーチャルというのを売りにするしか無いとは思います。
リアルでできることを、わざわざバーチャルにする意味を感じないので。
余程、感覚を刺激する何かがないと、リアルでええやんとなるのが人の感性の難しさでもあります。
その普通をバーチャルでもできるようになった事自体がすごいんですけどね。
それは技術力の話であって、その筋から見ないのであれば、で?っていう。

今はもう「普通」になってしまったけれども、透過スクリーンで3Dモデルを映し出した「初音ミク」さんのライブなんか、当時は大衝撃だったんですよ。
モニターから出てこれなかったはずの存在が、まさにそこに存在しているという視覚効果は、考えられなかったし、まさに映画やアニメの中での表現をリアルにもってきたのは、本当に凄かった。

今はにじさんじのARライブなんかもありますが、えのぐちゃんたちも生バンドとの共演やリアルアーティストとのコラボという異種格闘技戦的なことをやってますが、バーチャルだからこそできる表現は、どうしても必要になってくるかなと思います。
同業他社的なVtuberさんのライブが、ファンを抱えている母数の大きさもあって、結果的に圧倒的多数の目に止まっているので、それを超えるレベルの何かを生み出さないと「あっちのほうがすごくね?」と言われてしまうし、「Vtuberしか勝たん」の構図になると、バーチャルアイドルの勢力図が外圧で押し留められてしまう。

じゃあ、どうすんのよ、という話ですけど、こいつはとんでもなく難しい問題なんです。
言うは易し。
「凄いこと」も日進月歩なので、例えばDMMシアターでやったARライブの再来なんか良いんじゃないでしょうか、と言っても、どこかが既に計画中かも知れないし、それを超えるパフォーマンスを引っ提げてくるかもしれない。
先手を打ち続けるのは、大手と比較すると色々事情もあるので難しいとは思いますけどね。

現状、視覚的に何ができるかと言われれば、えるすりーのようなイベントを定期的に打っていくのは有りだとは思います。
ただ、身内向けなイベントの側面が強いので、それをどう対外的に持っていくか。

だから知ってもらうための努力をするしかない。
鈴木あんず、白藤環がそうしたように。

まずは「バーチャルアイドル」を広めるための土壌づくりが必要かなと。
構築にはどうしても時間はかかるものの、現状「Vtuber」があまりにも先行しすぎていて、「Vtuber ≠ バーチャルアイドル」の構図はどうしても線引しておかないと、Vtuberのほうが今は重力が強烈なので、飲まれてしまう。
「"バーチャルアイドル"を広めたい」というのであれば「これがバーチャルアイドルだ」という矜持を指し示さないと、「Vtuberと見た目が一緒!やってることも一緒!その名はバーチャルアイドル!」になってしまって、じゃあ、バーチャルアイドルってなんだよにマイナス方向にシフトしてしまうと思います。

その流れを断ってこそ「バーチャルアイドル」というジャンルを確立できるし、その上で「バーチャルアイドル」という概念が広がっていくものだと。

現状で魅力がないわけではないんですよ。
各社の肝いりプロジェクトが未だに戦い続けていられること、それに着いていくファンが多くいることこそが、その左証なので「需要がないわけじゃない」んです。

一方で「V界隈」の需要がほとんど満たされた上に、供給があまりに過剰になりすぎていて、お互いにファンの取り合いになってしまっている現状も考えていかないと、なかなか解決しない問題です。
まぁ、今回のお気持ちもその需要外に何とか届けたいってことなんでしょうけども、V界隈を飛び出した途端、趣味嗜好の話になるので、受け皿は用意できても、攻め手になるようなものはおそらく準備できないかと。

バーチャルアイドルここにありとするなら、V界隈とあまり接点のない部分(V概念に対する新規客層の開拓)、もしくは親和性の高いアニメ、漫画などのサブカル部分(一定の理解あるオタク層の呼び込み)でのコラボレーションを打って、コラボ先には申し訳ないけど、打ち上げのためのSRBとして利用させて頂くしかないかな。
これは「にじホロ」で埋め尽くされた表層を飛び出すための一手みたいなもので、V界隈へのアクセスで真っ先に視界に入ってくる彼らよりも先に存在感を示す他無いわけで、そこに需要を取られてしまうと、深海まで光も餌も届くことがないのと一緒で、おこぼれが降ってくるのを待ち続けますかってこと。
小さくとも爪痕を至るところに残す攻め方をしないと、資本力と圧倒的支援層で支えられた巨像には勝てぬです。


視覚というより概念の話になってしまった。
あまりに場が出来上がりすぎてしまったので、多少は無理をしてでも変革を願わなければ、同しようもない状況。
圧倒的不利な立場だけど、思いを同じにするバーチャルアイドルが連合のように組んで、組織的にあたっていけば、勢力的に第3群にはなれるとおもうんですよ。
魏と呉がなってしまったので、蜀を鼎立して天下を狙う。
そんな状況の変革から始まる一歩が、今よりも先にあると思います。




その上で、伝聞の話。
我々ファン層にも確かにできることはある。
全員が同じことをしろとは言わないので、できる人ができることを。
その中で一つ。
「熱くなりすぎるな」
オタクありがちな「推し」を広めたいがために熱が入りすぎると、足も掛けてない人からすると、余りに熱すぎて面倒とも取られかねないので、程々にするしか無いです。
V界隈の情報共有なら、ある程度の許容はできると思いますが、界隈外の人であれば熱量に疲れてしまう可能性もあるので、推しを一人でも多く届けたい、その思いはわかりますが、相手の様子も伺いながら広めましょう。
やってることは布教活動なので、合わない人には合わないです。
そして行き過ぎた熱量は「めんどくせえあいつら」が独り歩きしてしまって、大きなマイナスにもなりかねません。
じっくりコトコト。です。

最初に記載した、まずは楽曲から入ってもらう、えのぐの衝撃ライブをちょっと見てもらう(殺陣やってるところとか)、向こうから来てもらうのが一番長続きしてくれるような気もしています。
こっちから押し切って招き入れた推しは、熱が冷めるのも早い傾向にあるので、やっぱり望むか望まぬかが大事かなと感じてます。

その上でコミュニケーションを作っていって、Discordに誘ったり、部活動をやってみたりと、えのぐを通じてえのぐみの繋がりも生まれると、ライブやイベントで会場に足を運ぶキッカケにもなったり、その楽しさから友人の友人を誘ってくれるようになったりという感じになるのかなと。

その昔は名札、名刺文化というものがえのぐみにもございましてな。
今、あれが明けてソーシャルディスタンス堅持もなくなってき始めたので、昔の分化を知る人らで率先してやってみるのも、今後のためかもしれませんね。(4月のライブでは花陽浴は準備してみますかね)

というわけで、望まれた答えは多分書けてない。
けど、「今何ができるか」は書いたつもり。
お互いにできることを。
ただ、開拓するって、普通は時間は掛かるものなので、それをあえて待つことができるか。
その待ちを最大限に活かせるかが、重要なのかなって。

がんばってこー。


ちなみに前回書いたガンホーの下りよりも、魚雷発射管に300kgの爆薬とともに詰め込んで射出する下りのほうが好きです。
神と女王陛下に誓って。

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