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昔の妖怪34『しょうけら』

妖怪の本を参考にして

少しアレンジ入れて描いてみた。

良かったら見て下さい。








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昔の妖怪34『しょうけら』

ざっくり説明↓

見張りをする妖怪


詳細説明↓

しょうけらの説明の前に、

まず『さんし』の説明を

しなければならない。

『さんし』とは、人間の身体には

生まれついたときから『さんし』と呼ばれる

3匹の虫がすみついているという

三しは、上し、中し、下しに分かれ

上しは道士の姿、中しは獣の姿、

下しは牛の頭に一本足の姿をしているそうだ。

宿主が何か悪事を働くことがないか

いつも監視している。

そして、庚申の日の夜になると

寝ているすきに体から抜け出し

その人が行った悪事を天帝(閻魔大王)に

報告する。

天帝に悪事をばらされた人は

寿命が縮まるという。

さんしが体から抜け出すのを阻止するため、

庚申の日には、皆で集まって夜明かしをする

『庚申待 こうしんまち』と呼ばれる

行事が行われた。

庚申待は、古くは平安時代から行われたという記録が残されている。

江戸時代になると庶民のあいだに

広まった。ただし、其のころには、

『三しを天帝の元へ報告に

行かせないようにする』という

本来の意味は薄れ、夜通し神仏を祀ることで

厄を除け福を得るという

意味合いが強くなったという。

『しょうけら』は、

その庚申待の夜に現れる妖怪である。

しょうけらは、屋根の上から人々を見下ろし、

規律を破って寝てしまう者がいないか

見張っているのだという。


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