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たちどころに効く 歯痛に

 戦国時代、名医と言われた人に曲直瀬道三(マナセドウサン)がいます。戦国武将として名高い、信長、元就などの主治医としても活躍した医師です。宣教師の診察も行い、それをきっかけに入信したと言う話もあるようですが、時代が秀吉の時代ですから明らかな活動は記録されていないようです。

 その曲直瀬道三が著した衆方規矩(シュウホウキク)に収載されている処方の一つが立効散(リッコウサン)です。たちどころに効果が現れるので立効散と名付けられたと言われています。忍び難い、歯や歯茎の痛みに対してこれを含めば、痛みが楽になるわけです。

 保険適応は抜歯後の疼痛や歯痛となっています。
 立効散をお湯に溶かした後冷まして、口に含みながら飲み込みます。保険適応からは外れますが、口腔内の痛み、例えば口内炎や舌痛症の痛みにも効くことがあり、構成生薬の中の細辛、升麻、防風などは顔面部の疼痛に有効とされています。

 私自身は、歯医者さんを定期受診しているので歯痛で困ったことがありません。だから立効散の効果も私自身では試したことがありません。しかし口の中のいろいろな問題に立効散で対応可能だなぁと感じています。

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