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意外と取り回しの楽な HONDA GoldWing

 私がホンダのゴールドウィングを購入して乗り始めて10ヵ月が経過した。最初はその大きさから購入を迷ったのだが、バイク人生最後の大型バイクと考えて乗ることとした。エンジンの力を使ってゆっくりと前後への移動をアシストしてくれる点とクラッチ操作がいらないというのも購入した大きな理由の一つである。

 大型バイク、特に排気量1800ccという数字から想像されるパワーを持つゴールドウィングは、その圧倒的な存在感が大きな魅力。当然加速も鋭い、のですがじいじはのんびりと走らせます。足回りのクッション性も素晴らしく、少々の段差は衝撃なく乗り越え、実に快適に乗ることができます。購入を考える多くの方がその大きさと重さに最初は圧倒されるかもしれませんが、慣れてしまえばその取り回しにそれほど力は要らないことに気付かされます。

 そうはいっても、私もこのバイクを手に入れた当初、その大きさには正直なところ少々戸惑いました。カーブでの体重移動もしっかりしないと、外側に膨らみがちになってしまいます。しかし、時間をかけてゴールドウィングとの距離を縮めていくうちに、この大型バイクが持つ真価を理解し始めました。重量感があるため、高速走行時の安定感は抜群です。近年は大きな気圧格差が生まれやすくなったのか、かなり強い風が吹く日が増えた印象ですが、少々の風には動じません。また、長距離を走る際の快適性においても、ゴールドウィングの座席はまるでリビングルームのソファのような心地良さを提供してくれます。・・・というのはちょっと言い過ぎかな。

 取り回しについてですが、確かに慣れるまでは多少の力が必要かもしれません。しかし、最初に述べたように、取り回しの際にはエンジンの力のアシストによりゆっくり動かすことができますし、重心が低いのでフラフラせずに移動させることができます。そして、慣れてくるとその大きさを忘れさせるほどスムーズに扱えるようになります。ただし、低速時の取り回しの際は、バイクの重心をうまく感じ取りながら操作することが大切です。

かなり大きいので倒れると起こせる自信はありません。人によるとエンジンが左右に飛び出ているので、倒れても45度程度までしか倒れないから大丈夫ですよとのことですが、経験はありません。やはり、当然荒れた山道などには入らない方が良いと思いますし、基本的には整備された道を進むのが良いと思います。少なくとも私はそうします。整備された道ならば、そのパワフルなエンジンで楽に余裕を持って少々の坂道でも駆け上がります。また、インカムを利用すれば、スマホのカーナビをモニターに出して利用することもできますから、知らない場所へもレッツゴーです。もちろんオーディオも楽しめますから、長いツーリングでも疲れや飽きを感じることなく楽しむことができます。

 エンジン出力が大きなバイクであるともに、ブレーキの制動力もかなり強いので、アクセルを開くのも、ブレーキングも、優しくするのが良いようです。

バイク乗りとしての楽しみのひとつは、ワインディングを気持ちよく駆け抜けること。このバイクはその車重を感じることなく軽快にワインディングロードも楽しませてくれます。

 ゴールドウィング購入を検討されているのでしたら、ぜひこの楽しさを味わうために、ど〜んと投資してください。一度の人生、可能ならばできることをやっていきましょう。特に、人生の残り時間が気になる年代となれば尚更ですね。バイク好きの皆さんにも、自分に合ったバイクとの素晴らしい旅を見つけていただきたいと思います。

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