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日本の信徒発見の聖母*祝日

うわさにさそわれ 尋ねゆけば
まことマリアさま たたせたもう
長き夜の嵐 たえにたえて
希望の光にに 涙こぼる

ただよう霞に 春風吹き
お告げの鐘の音 平和つとう
思え木枯らしの 戸を打つとき
ひそかに祈りし あのさびしさ

主の家そびゆる うらは晴れて
明日のごミサに 胸も弾む
ももとせ重ねて おおやたちの
望みし秘跡に われらあえる

たてやまの雲よ 歌い踊れ
ももとせ待ちたる このよき日を
慈愛のまなざし もろ手あげて
パパさま自ら 訪ねたもう

詞:久松浅右エ門
曲:土屋ハツエ

**『うわさにさそわれ』 日本の信徒発見の聖母 祝日**

250年にわたるキリシタン弾圧を耐えながら、ひそかに信仰を受け継いできた浦上の信徒が、大浦天主堂を尋ねた信徒発見。

今でこそ、浦上から大浦までは車で20分ほどあれば行けるのですけれど、当時、教会が建ったらしい、神父さまがいるらしい…そんな噂を聞き「殺されてもいいから」(まだ日本人は禁教令下だったため)と、尋ね歩いた信徒のみなさんの勇気と喜びはどれほどだったことでしょう。

このあとも浦上4番崩れなど、信徒にとって厳しい時代が続きました。

信仰を公にできること、受け継いでゆけること、そして日々ごミサに与れること。

今日の祝日は、当時の信徒の方々への感謝の気持ちを胸に祈りたいと思います。

※歌詞は楽譜をもとに、意図を汲みながら読みやすい程度に漢字に変えさせていただきました。もし間違いがありましたらご容赦ください。

かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。