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なによりわたしたちには

そのとき、一人の律法学者が進み出てイエスに訪ねた。「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか。」

イエスはお答えになった。「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』第二の掟は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。」

律法学者はイエスに言った。「先生、おっしゃるとおりです。『神は唯一である。ほかに神はない』とおっしゃったのは、本当です。そして、『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして神を愛し、また隣人を自分のように愛する』ということは、どんな焼き尽くす献げ物やいけにえよりも優れています。」

イエスは律法学者が適切な答えをしたのを見て、「あなたは、神の国から遠くない」と言われた。もはや、あえて質問する者はなかった。

**マルコによる福音12.28b-34 四旬節第3金曜日**

平戸、生月にある壱部(いちぶ)教会です。

海沿いの町から山手へ登ると、昔ながらの民家や畑に囲まれた中に、ほんわかとした、なんとも温かい雰囲気のちいさな教会が建っていました。

春に天使たちのそばの桜が咲いたら、それはそれは素敵でしょうね。

なにより私たちには、神さまの愛が毎日たっぷり注がれているのだから、それを使ってできることがきっとあるはず。

ささやかなことにも、愛を込めて過ごせますように。

かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。