パンジャブ州の古都ムルターンとバハーワルプールの観光(護衛付き)

2023年時点で滞在・観光には護衛が必要ですが、ムルターンとバハーワルプールの2つの街の観光についての備忘録です。


基本情報

ムルターン(英語:Multan、ウルドゥー語: ملتان‎)

パキスタン第7の都市。南アジアで最古の街の一つ。聖堂の街とも呼ばれ、霊廟も多い。

バハーワルプール(英語:Bahawalpur、ウルドゥー語: بہاولپور‎)

19世紀に英国の保護下に入る。宮殿が多く残る。

ムルターンとバハーワルプールの位置関係

ムルターンの滞在・観光について

わたしが参考にした2023年2月の時点での記事では護衛はそこまで厳しくなかったのですが、12月の時点ではかなり厳格になっていました。

まずムルターンに到着時にバスターミナルから警察の護衛が必要。
宿から外出の時も護衛が必要で、ムルターンから次の目的地バハーワルプールに移動するまで、ホテル滞在時以外は警察の監視下にありました。

バスの発着はGeneral Bus Stand(桃色)で、宿(橙色)、観光地(緑色)も常に警察と一緒に行動していました。
この街はメトロバスがあり、移動もしやすいのですが、残念ながら利用の機会はありませんでした。

街を出る前に観光をしたいと話したら、英語を話せる警察官の案内でさせてもらえました。
メインの観光スポットはシャー・ルクネ・アラーム廟をはじめとする霊廟で、この付近にまとまっています。
この街では入場料がかかるところは観光しませんでした。
警察官なのでチップも不要でした。

ムルターンのマップ

また、宿については外国人が宿泊できるところは限られているのですが、最後に紹介する記事を参考にMultan continentalというところに宿泊しました。1泊朝食付きで4500ルピーでした。宿泊サイトからの予約はできなかったので、空室があるか分からず直接警察の車両で行きましたが、無事に泊まれました。
外国人は私だけでしたが、翌朝の朝食の際に他にも止まっている人達がいるのを見かけました。

Hotel Multan Continental

バハーワルプールの滞在・観光について

1993年版Lonely planetでイスラマバードやらホールを差し置いてパンジャブ州の最初に掲載されていたので、もっとメジャーなところかと思っていたのですが、情報がほとんど見つからず、本の情報を元に訪れました。
地理的にラホール~サッカル(モヘンジョ・ダロ近郊の街のひとつ)~カラチのルート上にあるのですが、特に日本人の個人旅行者はあまり訪れないところのようです。

ここも常に警察の護衛が必要でした。
今回はここに宿泊の予定はなかったのですが、観光をしたい旨申し出たら、許可してくれました。
General Bus Stand(桃色)は幹線道路沿いにあります。

Noor Mahal(黄色)が最も有名な宮殿でここまで、警察の護衛で観光してきました。入場料は150ルピーで、やはり警察と一緒に行動です。しかし、宮殿内は銃を携帯している警察官は入場できないとのことで内部は一人でした。

緑色のDarbar Mahal、Nishat Mahal、Farukh Mahalが固まっているところも行きたいと話したのですが遠いから駄目だと言われたので残念ながら見ることはできませんでした。
その代わり、バスターミナルに戻る途中に旧市街を囲む数カ所の門のところで写真のために車を止めて待っていてくれました。
なかでもバスターミナルに近い、北のムルタニ門(黄緑色)は印象深かったです。

バハーワルプールのマップ

バスターミナルでは次の目的地までのチケットを警察官が購入してきたのですが、デラックスバスで、専用の待合室があるのでということで待合室に入室後帰っていきました。

デラックスバスの車内

参考

ムルターンからモヘンジョ・ダロを目指す人の中で一番参考にしたのが下記の記事です。

特に宿の情報はこの方の記事を参考にしました。2023年2月の情報だったのですが、パレスチナの情勢も影響しているのか、より厳しくなっていました。
モヘンジョ・ダロへのアクセスについては、この方の記事も含めて、いくつかの記事を見ていたのですが、思っていた以上に厳しくなっていたため、別のルートを使うことにしました。

また、個人旅行者のバハーワルプールの情報はなかなか見つからなかったので、ツアー利用者の記事を見たのですが、やはり個人と団体では違いますね。