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パリでメシを食いたい

先日、もう一度読み返した「パリでメシを食う。」というエッセイ本。
パリの国連で働く作者が、パリに住み着いた10人の日本人を取材した本である。登場してくる日本人の業種はさまざまで、三つ星レストランの厨房で働く料理人、オペラ座に漫画喫茶を開いた若夫婦、パリコレで活躍するスタイリスト。その他・規格外アーティスト、花屋、など。様々な視点で、それぞれの価値観でパリが描かれている。

通勤通学に往復3時間くらいかけているので毎月3冊以上は本を読みます。
この本はとってもお気に入り。

この本をもう一度読み直して改めて「パリでメシを食いたい!」と思った。パリのファッションも文化も観光地も、単体ではそこまで惹きつけられないのに、都市として全体を見ると何故かとても惹きつけられてしまう。
(昨年一週間ほどパリに滞在した時の日記にも「いつか長期間パリで過ごしてみたい」と書いてあった。)

インターナショナルでコスモポリタンなこの世界で、パリはその先駆者でありながら、どこかドメスティックな空気感が抜けない都市だと思う。
多国籍で多文化で。家族や仕事に対する定義が人それぞれで。だからと行ってパリという街に溶け込むには、自分の文化を貫いて生きているだけではダメなイメージ。

パリでメシを食うための計画はまだ何もないけれど、人生のどこかのタイミングで、パリに住んで、お金を稼いで、パリでお金を使う日が来たらいいな。そのためにも、焦らず一歩ずつ。地に足つけて進んでいこう。

最初の段落の言葉すごく好き。高校生で南アにいた時に、南アにいながら日本文化を探している自分に少し自己嫌悪した時期があったけれど、この文章を読んで納得。

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