成人式

成人式どうなるんだろうと話していた中、
成人式中止、成人式延期
そんな言葉が飛び交った。
新型コロナウイルスの影響で成人式は中止。
延期を決定したところも後々中止が決まったところもあったらしい。
卒業式や修学旅行など様々な行事が中止になっているし仕方がないことだと思う。

もともと私は成人式が楽しみってわけではなかった。
でも、やっぱり成人式が近づくと小学生のころの子たちと会えるのはなんだかんだ楽しみだった。
私たちのときはまだ小学生なんて携帯やスマホを持っている子は少なかった。
さらに、私は地元の中学に進学せず、中高一貫校の学校に行ってしまったため尚更連絡先を持っている子なんてほとんどいなかった。

だからこそ成人が中止ということはもしかしたらそのまま一生会うことはないのかもしれないということが今更ながら実感してきた。
特別会いたい人って言われるとパッと思いつかないけど近所にいた子とかよく話した子とか初恋の相手とか
やっぱりちょっと会いたかったなっていう子も考えてみると多かったみたいだ。

私は小学校のころ地味で大人しかったという自覚があった。
だからこそ変わりたいと思って自分に似合う髪型とかメイクとか服とか愛される行動とか研究してきたつもりだったし自分でもあのころよりは変われたかなと思う。
でも私は成人式で、昔の私を知っている人たちに変わったねという一言を言われたかった。
私を笑った人たちに変わったぞって証明したかった。
私の初恋相手に私を好きにならなかったことをちょっとでもいいから後悔させたかった。
私をちゃんと見てなかった元彼にもっとちゃんとって思わせたかった。
私の夢に対してお前は絶対になれないといい続けた先生にちゃんとやってるぞって言ってやりたかった。

いくら私が変わったと思っても
変わったねと言わせたかった相手に
後悔させたかった相手に
言わせられたかもしれない機会がなかったことが悔しい。
もしかしたら誰にも成人式があっても変わったねなんて言われなかったのかもしれない。
それでも毎日猫背で自信がなかった私にちゃんとあなたは変わったよ頑張ったねと成人式という場に出て言いたかった。

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