適度に素直に受け取りつづける

こどもと真面目に接するとどうしてやたらと疲れるんだろうと不思議だったけれど、テンションをそこそこあげて、言い方を変えると無理をして頑張っていつづけなければいけないからだと気づいた。
いつもよりちょっとだけ高い声で話しかけたり、にこにこ元気に接したり、明るく励ましたりする。しつづける。身体的疲労や精神的疲労とはまた違った種類の疲れが発生する。そうすることで我が子はにこやかに日々を過ごしていけるのだからいいのだけど。言葉にし難いかわいさの表情を、声を、動きを存分に享受する一方で、肉体でも精神でもないどこかがどんどこ消耗してゆく。はあ、がんばっててすごいな、ははおや。

今日の外はとても春だった。気づけば1週間近く子を外に連れ出していなかったので、散歩がてら子育てサロンへ。歩いていくには遠いイメージが強くて、雪道になってから一度も行けていなかったのだけど、行ってみたら15分くらいで着いた。意外といける距離。
連日の悪天候がようやく明けたタイミングだからかサロン内は盛況で、おそらく我が子が最年少キッズ。立ち歩きあれこれ遊ぶ諸先輩方を眺めながら時折ころりん寝返って静かに楽しむ我が子。立ち歩く子のお母さんが我が子を見て「うちよりも髪の毛長い!!!」と呟いていてつい笑ってしまった。他の子と比べて目に見えて秀でているのが髪の長さ。長さはあるが量はふつうなのでボンバーにもならずほどほどふわふわヘアーのかわいい髪の毛。
以前義父が子の髪の毛を切るタイミングの話をしていて、女の子はそうそう切らないよねといったら大層驚いていた。前髪伸びたらどうするの?縛ったりする?と聞いてくるので縛りたいですか?と聞き返すと、微笑んで縛りたいなあといわれ、縛りたいんですか!!と素で驚いてしまった。縛ったら縛ったでそりゃかわいいんだろうけれど、こてこて女の子かわいいエンジン炸裂!みたいなスタイリングはなんとなく避けたいひねくれ母親。しかし縛れるくらいになったらまず義両親からヘアゴムの贈呈があるなどという展開が容易に想像される。そのときはもう堪忍しよう。愛は適度に素直に受け取らなければいけない。

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