きれいな涙のひみつ

今日も洗い忘れた!と毎晩思う我が子のスリーパーを今日は洗った。洗った!でもうんちのついた服と肌着の予洗いはしそびれていることを今思い出す。未来の自分が思い出しますように。

昨日の昼すぎに寝返りをモノにした我が子は夕方には寝返り職人になり、今日も床にベッドに、降ろせばしずかにくるりん。身体を移動させられるようになったこと、視界がかわること、きっとものすごく新鮮で楽しくて堪らないんだろう。瞬く間にくるりん。うつぶせでこちらをみてにこーっと笑う。
寝返り職人になったこと、成長の節目を迎えたことのよろこびをラジオにメールしてみたら読まれる。ラジオに送るメールはだいたい読まれるし、プレゼントはわりと当たる。以前の職場で出演したこともあれば数ヶ月前に自宅から電話で出演したこともあり、ラジオの引きがつよい。当てたプレゼントはクリアファイル、シャープペンシル、トイカメラ、マグカップ、プラネタリウム、ビール1ケースなどなど。プラネタリウムだけはしらないうちにあたっていたがあとは狙い撃ち。ラジオにおける引きのつよさはささやかな自慢。今日はパーソナリティの方に子を祝ってもらえてほくほく。

昼過ぎ、子を寝かしつけていたら夫から電話。もうすぐ帰りの電車に乗るとのことだけど何分の電車か聞くタイミングで子が猛烈に泣き出し、母はげらげら笑いながら電話を切る。子の泣き方がそこそこであっても猛烈であっても、一生懸命泣いているそのお顔やいとうつくしき涙がたいへんかわいらしくて、泣かないで泣かないでの気持ちではなく、はいはい泣きたいねえそうだねえ、泣いてもいいよお全部聞いてあげるよお、の気持ちで観察しながらあやし続ける。赤子の涙はほんとうにきれいなのだけど、これはいったいどうしてなのかしりたい。いや、不思議なままでいたほうが気持ちがいいかもしれない。

電話から1時間弱で帰ってきた夫に子を預け、明日一日分も残っていない米を買いに外へ出る。
昨日今日と大雪で世の中は大変なようで、雪でこんもり盛り上がった歩道をよろよろ歩きながら北国中心部の社会のみなさまの苦労に思いを馳せる。子育て主婦の特権で存分にひきこもらせていただいている。住民の雪かき義務のない集合住宅に住んでおり、冬の大敵である雪かき完全免除というのはほんとうに大きなメリット。おまけに日中は日差しが降り注ぎ暖房いらず。北国なのに!ありがとうこの部屋!!!!!
店に向かう途中からわたしの前に登場した女性はわたしと全く同じ進路を進むもので、こんなに同じ進路ちょっと怪しまれるだろうなあと存分に距離をあけて歩く。そして同じ店に入ってゆく。入口に入ってすぐに彼女は歩みを止め、わたしは怪しくない女性ですよと背中で語りながら彼女を追い越した。しばし店内をうろついた後会計を終えて商品を詰めていたら隣にまた彼女がいて、全然怪しくないですよと佇まいで語りながら一足先に退店した。

帰宅すると夫が寝返り職人の仕事っぷりに慄いている。そうだろうそうだろう、もうころんころんなのよ!
寝返り職人は就寝前のベッドで大変元気よくバタついていたけれど、いつも通り5分程度でぱたりと静まり寝ていた。このベビーベッドには睡眠薬散布機能でもあるのかというくらい、置いたらぱたりと寝る。お陰様で母はこうして日記を書いています。ありがとう我が子。

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