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肉。

まるまると太ったこの我が身であれば、
些細な打撃はなんのその。

ツヤツヤと張りのあるこの我が身であれば、
デデンと音を立て跳ね返す。

この身、磨きをかける事に努力惜しまず、
今日もたらふく喰らうのだ。

肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、食う。

丹念に脂肪を蓄えたこの我が身のために、
運動なんぞ、問題外。

自制の殻を破ったこの我が身のために、
食休みなんぞ、嗚呼、論外。

この身、磨きをかける事に努力惜しまず、
今日もたらふく喰らうのだ。

肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、食う。

「生理的に受け付けない」

無知な若人に蔑まれた時には、
カカカと笑って見せる寛大さ。

…帰路を辿る時にふと思い出し、
ひとりひっそり傷つく繊細さ。

ショック…ショック…
ショック…ショック…

ショク…クウ…ショク…クウ…
ショク…クウ…ショク…クウ…

食、食う。

そう、悲しみの時こそ喰らうのだ。

牛、豚、牛、豚、牛牛牛。
牛、豚、牛、豚、豚豚豚。

気が晴れたのならば、
祝いの肉をほら喰らうのだ。

牛、豚、牛、豚、牛牛牛。
牛、豚、牛、豚、豚豚豚。

喜怒哀楽、どんな時も
心のために、我が身のために、

肉、肉、肉、肉、肉、肉、肉、食う。

〜〜〜〜〜〜〜〜

これは、
私がバンドや個人でライブに出演した時に
演奏する事がある、

『肉の歌』
(枯レタ井戸ノ底。というバンドでは『肉』表記)

というオリジナル曲の歌詞の
テーマ・イメージみたいなものを
作曲して10年を超えた今、
改めて書き起こしてみた文。

ちなみに
そもそもの歌詞は、
漢字、句読点など違うかもしれないけど
だいたいこんな感じ。

『肉の歌(肉)』

ふくよかなガード固めた我が身
リフレクト効果 反発 我が身
おぞましく喰らう強欲 我が身
肉肉肉肉肉肉肉食う

家の中に籠った 肥大の我が身
肉の殻に篭った 脂肪は我が身
肉汁が堪らない 鉄板のカルビ

生理的に受け付けない!

ショック…ショック…ショック…ショック…
食…食う…食…食う…
食!食う!食!食う!

牛豚牛豚牛牛牛!
牛豚牛豚豚豚豚!


…なんだこの歌詞!

10代の終わり頃、
中古で録音機材(ZOOMのMRS1608?)を買って、意外な多機能さに嬉しくなり、
衝動的にぶわーっとギター弾いて、
ポチポチとリズムマシンを打ち込んで
2・3時間くらいで原型を作った記憶。

牛豚牛豚牛牛牛と書いて
ぎゅーとんぎゅーとんぎゅーぎゅーぎゅー
だけがなんとなく浮かんで

他の部分は曲が出来てから書いた気がする。

いやはや懐かしい。

私がボーカルをしているバンド、
枯レタ井戸ノ底。では、
ギターのえゐむ氏がアレンジしてくれた
バージョンを『肉』というタイトルで
時々ライブで演奏することがある。

過去に『肉』は、
アコースティックライブ音源を
無料配布CDにした時に
ラストに忍びこませた。

それ以外だと聴く手段は、
現状は無い。

1人でライブ活動をしてた時も、
『肉の歌』を無料配布したことがあるが、
そちらも当時受け取ってくれた方以外は、
もう聴けない。

ここまでいろいろ書いてきたが、
ここに音源を貼るわけでもないので、

いよいよ曲を知らない人には、
なんのこっちゃ!
ってな文章になってしまった。

反省。

とりあえず、
自分の音楽人生でそれなりに
思い入れのある曲についての紹介、でした。

画像は
1人で、シガルという名義で
ライブしてたときのやつ。

…と、ひつじ。

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