蝸牛型メニエール病について

私は、蝸牛型メニエール病である。
 
 蝸牛型メニエール病というのは、メニエール病の一種で、回転性めまいを伴わない、軽度なメニエール病だ。
私は、その蝸牛型メニエール病の中でも軽い部類になる。
 
 ちょうど今日、軽い発作中に診察を受け、色々とお話を聞けたので、メモしておく。
 (ちゃんと医者に掛かっていて、生活面で気を付けたい人の役に立つことも期待している。)

■主な症状
 ・水の中にいるみたいなゴー、ボコボコと言う耳鳴り
 ・耳の閉塞感、圧迫感(耳塞感)
 ・反響(子供の声とか、甲高い音が響く)
 ・低音(男性の声とか)が聞こえにくい
 ・視界がにじむ(私だけ?)
 ・頭が重い(私だけ?)

■発端
 GW明けくらいから、なんとなく左耳がぼんやりと耳なりしているようないないような、微かな感覚があった。が、明確な耳鳴りや、反響、耳塞感はなく、予約している7月でいいか、と思っていた。
 が、5月末、突然なぞの倦怠感に襲われた。
 5/25(火)、往復4km掛けて整形外科に通い、リハビリを受けて、また夜4kmほどを歩いた。
 翌5/26(水)、疲れが抜けず、段々とその疲れた感じが悪化し、土日はほぼベットで過ごした。月曜日も回復せず、午後半休して、7月の予約を最短の6/3(木)に変えてもらったのだ。
 この倦怠感が、メニエールと関係あるかは分からない。が、とにかく、何かにすがりたかった。
 
■診断
 
 ・聴力は右が少し落ちていた。眼振も少し出ている。(右側の症状)
  検査結果は、現在「メニエールの発作中であることは間違いない」ことを示している。
  気圧で聴力は落ちない。聴力が落ちる原因は、水不足かストレス。
  水が飲めてるなら、ストレスしかない。
 
 ・全身倦怠感はメニエールの症状ではないが、眼振=脳と身体が常に頑張っている状態。
  眼振は、少しなら脳が頑張って気付かない状態に抑えてくれてる。
  強くなると、揺れて見えたり、回転性めまいになる。
 
  →普段より、疲れやすい状態。なので、発作中は無理しちゃいけない。
 
 
■考察
 
 ・メニエール、強めの運動(歩きすぎ)、により、私の体力、精神力はキャパオーバーで、全身倦怠感が出た可能性が高い。
 
 →つまりは、今は自分を労れってこと。
 
 ・メニエール発作中、視界がにじんで感じるのは、眼振なのかもしれない。特にメニエール症状に見え方の症状はないが、本当は動いてるのに、脳が見え方を制御しているというなら、見え方がおかしくなっても変じゃない。
 (謎が解けてスッキリ)
 
 
 対応策については以上です。
 以下は、私のメニエールの発症と経過について。
 
■出会い
 
 私とメニエールちゃんの出会いは、20年近く前、23歳の夏だった。
 なんか、変な耳鳴りがするな、と思ったが、1,2週間で消えたので放っておいた。
 再開はその年の冬だった。確か12月。このときは近所で評判のいい耳鼻科に行った。が、その先生は、めまいやメニエールの専門家ではなかった。数年にわたって、発作が出る度に、対処療法の薬をもらいに行くだけだった。その後、会社の近くや引っ越し先の近くの耳鼻科へ通ったが、根本的な改善には向かわなかった。
 私は昔から、風邪をひくと喉がひどく腫れやすく、その風邪症状でとある耳鼻科に通っていた。良い先生で信頼していた。時折、耳鳴りや聞こえずらさが出ると、これまで同様、対処療法の薬が処方された。けど、これまでの先生と違って、とても親身だったので、その先生は信頼していた。
 耳鳴りと低音のきこえずらさでその耳鼻科に通って1年が過ぎた頃、唐突に先生は言った。
「症状と反復性から、対処療法を続けても意味がない。北里大学でメニエールの専門医がいるから、紹介状を出します」
 
 それから7,8年、年に4回、経過観察で北里大学病院(東病院)に通っている。
 
 私が北里大学病院に行って一番満足しているのは、「私は本当にメニエールなんだろうか?」と言う不安から解消されたこと。
 私が発症した2003年当時、メニエール病は難病指定されていた。(今は指定が外れている)
 就職して仕事が少し辛く、嫌なことに対して回避しがちな弱い私は、本当は健康なのに、そういう症状があると自分や周りを騙しているんじゃないか。
 そんな不安がずっとあった。
 が、検査の結果、先生は「メニエールであることは間違いない」と言ってくれた。
 私は、それが一番の救いだった。
 

■結論
 
 それから私は、メニエールと、この子と、ずっと付き合っていくと決めた。
 私は、メニエールなのだ。違う、健康体だ!と思っていても、少し無理をすると症状が出るのは確かなのだ。聴力も落ちているし、眼振もある。
 甘ったれで、仕事も遅くて、メンタル弱くて、更に体調も崩しやすくて、他の人と同じようには頑張れない。けど、それを受け入れて、他の人と同じ結果を、違うやり方で出せばいいのだ。
 

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