Pure Japanese

初めに、この映画はそもそも何をもってネタバレというのかも微妙ですが、多少映画の内容に触れている部分もあるので、一応ネタバレが嫌だという方は読まないことをオススメしておきます✋

映画の感想はTwitterに少しずつ書いてはいるのですが、文章を簡潔にまとめるとか苦手で、ガッツリ長く語りたい派なのですw
私のTwitterをフォローしてくださってる方たちは知ってると思いますが140文字ピッタリ使い切る率かなり高いですからね😂(完全に「喋りすぎだ」って陣内さんに斬られるタイプです😅)
昔はブログを書いてた時期もありますが、忙しくなってそこまではできなくなったものの、やっぱり140文字では全然足りないので、noteにしちゃいました。
noteにしたのは、今日書く話が文字数のことだけではなくて、内容的に映画の直接の感想ではないからという理由でもあります💦
ブログをほぼ書かなくなってから10年近くになるんですが、そんなに書いていなかった長文を久々に書きたいと思わせる何かがこの映画にはあるんでしょうね…

前置きだけですでに長いですが、やっと本題ですw

両親共に(というか親戚一同私が知る限りみんな)日本生まれの日本育ちで日本国籍の人ばかり、私自身も日本生まれ、日本育ちで海外に行ったことさえもないので、今まで自分が「日本人」であるかどうかを考えることなく生きてきましたし、「日本人とは」という定義が必要だと思う場面にも出会ったことすらありませんでした。
作品を観る前にいろいろなインタビュー記事を読んだりして、言語OSの話などとても興味深く、面白い観点だなとは思いましたが、あくまでも「DEAN FUJIOKA」という何年追いかけても得体の知れない人物を解明する手掛かりになるのでは?と感じて興味深いのであって、自分自身に繋がる体験がないので、あれこれ考えたとしても感覚としてはどこか「他人事」でした。
ところが実際に映画を観てみると、とある場面で思いがけず衝撃を受けることになったのです!…
ここで「次回に続く」となりそうですが、引っ張っても仕方ないのでそのまま続けますw
それは幼い立石少年が鼻歌を歌う場面でした。
この曲は主人公立石にとって大きな意味を持つものですが、実は私にとっても今の私に繋がる原風景の一部だったのです😌

私の母は、父と同じく小学校の教員をしていましたが、私たち三姉妹が生まれると仕事を辞めて家事と育児に忙しく、ずっといわゆる普通の主婦として過ごしていました。
父は今思うとあの時代ではかなり珍しかったと思いますが、お手伝いではなくしっかり育児をする人でしたが、それでも3人も子どもがいたら大変な毎日なのは当然で、長女の私が幼い頃は、母が自分の時間を過ごしているところなど見たことがありませんでした。
しかし、私たち三姉妹が成長するにつれて少し余裕ができたのか、私が立石少年よりもう少し小さい頃だったと思いますが、母 は突如英語の勉強を始めたのです。
海外に行く予定があるわけでもなく、なぜ突然英語だったのかはよくわかりませんが、学生時代あまり得意な方ではなかったという英語をほぼ独学で学び、英検準一級を取ったのには驚きました。
その英語を勉強し始めたころに、母があの鼻歌の曲を歌っていたのです😌
普段は思い出すこともなかった情景ですが、あの曲を聴いた瞬間、ストーリーとは関係ないのに、やっと少しの自分時間を手に入れてコツコツと勉強していた母の姿や、料理をしながらあの曲を歌っていた母の笑顔が一気に頭に浮かんできました。(あ、なんか故人の思い出っぽくなっちゃいましたが、母は今も元気に生きてますw)

私が台湾ドラマにハマり、DEANのファンになり、中国語を勉強するようになったのはいろいろ偶然が重なっただけだと思っていたので、あまり考えたこともなかったのですが、あの鼻歌を聴いた瞬間「私、母と同じことしてるんだ!👀」とちょっと自分でも驚くくらいビックリしてしまいました🤣
いや、むしろなんで今まで日本語以外の言語を夢中で学ぶ自分が母の影響だと思わなかったのか不思議ですがw

学生時代までは中国語なんて縁もゆかりもなかったですし、そもそも教員一家に生まれたのに、何より勉強が嫌いで、かなり成績上位だった妹に比べて、永らくまあまあの問題児だった私が、わざわざ自ら勉強するとか、自分が1番信じられなかったですし、母も「どういう風の吹き回し?」「人間分からんもんだね」と笑っていましたが、そういえばなんだか嬉しそうでした☺️

こんな昔のことまで思い出させる映画「Pure Japanese」…ちょっと今まで出会ったことのない新しい体験です!

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