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読書メモ-Day 06-勝てるデザイン

本の情報

タイトル
勝てるデザイン

著者
前田 高志

読了日
2021年4月12日

この本を読んだ目的

・前田さん自身が「20代の頃に読みたかった本」とコメントされていて、20代ではないけれども駆け出しの自分にとってヒントになることがたくさん詰まっていそうと感じたため。
・鬼フィーを見て以来ファンになり、前田さんのアイデアや発想力がどこから来るのか、どうやって学んできてのか知りたいと思ったため。

この本を読んで学んだこと

その企画で何人を幸せにできるか
→企画そのものを考える意識が大事。良い企画の条件=「幸せになる人の数が多い」ということ。人にお願いする時は、相手が楽しいかどうかをセットにして考えなくてならない。お願いする立場であれば相手が楽しめるかを心掛けるのが重要。

デザインの必殺技を増やせ
→デザインを上達するために引き出し、必殺技の数を圧倒的に増やした=他人の脳からアイデアのエッセンスを借りて借りて借りまくる。
極めるということは、選り好みせずに端から端までそれに向き合うこと。シャワーを浴びるかのごとく、アイデアや表現を、伝え方を吸収する。

本質をつかめていない
→デザインをしていて迷ったり手が止まる原因は情報が不足しているから。情報が自分の中にないなら、潔く聞くしかない。自分の頭の中に答えはない。

「デザインは文字が9割」である!
→素人とプロのデザインを分つもの=文字
「このデザインにはどのフォントか?」ということにこだわる。
良いフォントとは?
①造形の美しさ ②世界観に合っているか? ③使い方は合っているか ④大きさは適切か? ⑤文字間は適切か? ⑥行間は適切か?

「デザインは文字が9割」ではない!?
→レイアウトのみを大事にしすぎると良くない
①「何のためにやっているのか?」がわからない、デザインっぽいデザインになりがち
→根本的課題を解決できないデザインになってしまう
②レイアウト以外のデザインの楽しみを見失ってしまう可能性がある
→料理人で例えると調理の技術は素晴らしい、だけど産地へ行って最高の食材と出会おうとは思わない。同じ食材で違うレシピを考案してみようとは思わない状態に近い。

・ダサいデザインはなぜ生まれるのか?
→デザインのパワーバランスが「思考」に偏りすぎると必ずダサくなる。思考と造形を往復するイメージが理想的。造形から生まれたデザインがあってもいい。その造形に紐づいた思考が後付けできたらそれはそれで全然問題ない。コンセプトは後付けでいい。
伝わらないのであればそれは自己満足。頭でっかちになりすぎて造形をおろそかにするとダサくなる。伝える内容はシンプルに。思考だけでなく造形も大事にする。

「ならでは」があるデザインが原則
→主語が変わったら成立しないデザイン、が大事。最終的に商品に着地していないと意味がない。「これは商品ならではの魅力に着地するのか?」「この商品ならではのアイデアか?」と都度問いかけるのが重要。

フェチを極めろ
→AIに勝るものがあるとすれば、それは人の感情を揺さぶる要素や強い嗜好、つまりフェチ。フェチを極めている人は、作るものにもフェチが滲み出るから既視感のあるものにならない。だから強い。

あなたのデザイナーとしての喜びは何?
→やりたいことと喜びは違う場合がある。自分の喜びをわかった上でデザインをした方が幸せになれる。

プレゼンはラブレター
→プレゼンでクライアントに明るい未来を見てもらうことが重要。プレゼンは単に作ってきたデザインを見せる場ではない。その仕事を受けた経緯、相手の依頼内容、状況を探り提案していくこと。クライアントによって何は最適か?を考え抜く。

それは、デザインではない。「キヨ地下」ロゴを作る中で考えたこと
→プロのデザイナーは、安直なデザインパターンを作ってはいけない。逆に「コンセプト」をデザイナーが選んではいけない。

選ばれる人になるには?2人の編集者との出会い
→フリーランスが食いっぱぐれないためにはどうすればいいか。
「選ばれる人になる」こと。クオリティが高くても必ず食べていけるわけではない。
①脳に侵入し知ってもらうこと
②より親しくなる絆作り
が重要。

得たこと・感じたこと

・ついついものぐさに上達の近道、効率良く最短ルートをと考えがちだが、デザインに向き合う努力が足りていなかったと実感した。「良いものだけを吸収したいという人からは、情熱を感じません。」という言葉がグサッと刺さった。

・知らず知らず「ダサいデザイン」を作る思考になっていた。コンセプトやロジカルにと考えるあまり、頭でっかちな思考になっていたことを反省。気づけてよかった。

・私からしたら雲の上の存在の前田さんですら、悩みながら物凄い努力をしてきている。自分のなりたいデザイナー像と自分が幸せに感じる瞬間の解像度を高めて、今まで以上に努力を重ねていく。

読み終えて今すぐすること(TO DO)

・まずは必殺技集めを実践する。

・自分のフェチを考え、極め、武器にする。

・自分のなりたいデザイナー像と幸せを感じる瞬間の解像度を高める。


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