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もっと知ってほしい!!動物看護師という職業

こんにちは!動物看護学生です!!

皆さんは「動物看護師」という職業をご存知ですか?まだまだ認知度の低い職業かと思います。私自身、人に「動物看護の学生です。」というと「獣医さん?」や「なにそれ?」と言われることが多々あります…。寂しい話ですが、獣医さんやトリマーさんの方がよっぽど認知度が高いと思います。でも動物看護師という職業にはたくさんの魅力があるんです!!今回はそれについて書いていこうと思います!!!

動物看護師って何?

今回は私が実際に習っている「動物看護学概論」での内容を参考に進めていきますね。まず、動物看護師とは動物の健康管理や病気・ケガの改善に向けて看護を行う獣医師とは異なる専門職です。獣医さんの方が立場が上だというイメージを持たれる方も多いと思いますが、実は獣医さんも動物看護師さんも職業としての立場は同じ位置なんです。さらに、飼い主様とその家族である動物たちが幸せな生活を送ることができるように様々な分野からサポートもします。
呼称は、

「動物看護師」
「動物看護士」
「AHT(Animal Health Technician)」
「VT(Veterinary Technician)」
「AN(Animal Nurse)」

など様々な呼称がありますが、一般社団法人日本動物看護職協会は「動物看護師:VN(Veterinary Nurse)」という呼称を利用しています。私もノートなどを書く時は長いのでVNと書きます笑ちなみに獣医さんはVETです。
そして動物看護師の業務は本当にとても幅が広いんです!こちらについても後々ご紹介しますね!
ここまで簡単に動物看護師についての概要を書いてきましたが少しでも分かっていただけたでしょうか??少しでも魅力を感じていただけると嬉しいです!!

ということでまだまだ掘り下げていきます!!笑

動物看護師の歴史

今回はイギリス、アメリカ、日本での歴史をそれぞれ比較しながらご紹介していきます。

イギリス
・「動物看護師」の発祥は英国である
・英国の動物看護師はVeterinary Nurse(VN)と呼ばれており、
その資格は英国の「獣医師法」に規定されている。
・1962年、英国王立獣医師協会(RCVS)により認められた「認定動物看護助手」か誕生。
・1965年、英国動物看護職協会(BVNA)が誕生。BVNAに登録した動物看護師は「認定動物看護師」として他の動物医療助手などとは一線を画す存在となった。
・VNの正式な教育は1908年に
創立された「犬の看護師養成所」に始まる。

実は動物看護師の発祥はイギリスだったんですね!イギリスは動物医療先進国です。私は高校生の時に世界の犬猫の年間殺処分数についての卒論のようなものを書いたのですが、当時調べてもイギリスは動物愛護に対してとても進んだ国であることが分かりました。上記の通りイギリスでは1908年から動物看護師の教育が開始されています。そこから考えると長い歴史ですよね。これは余談ですが、イギリスは狂犬病の数少ない清浄国でもあるんです。狂犬病についても知っていて欲しいことがたくさんありますので別でまとめようと思います笑

アメリカ
・1951年、米国空軍獣医隊がAnimal Technicianの教育プログラムを開始。
・1981年、「北米動物看護師協会(現、全米動物看護師協会)」が職能団体として設立。
・現在は米国の動物看護師はVeterinary Technician(VT)と呼ばれ、
米国獣医師会認定プログラム(通常2年)を修了後、全国統一試験を受けて資格を得ることができる。合格者は登録を行うことで「認定動物愛護」となる。
・認定動物看護師の職域は各州の獣医師法により規定されているが、
獣医師の指示の下「手術」「診断」「予後判定」「処方」以外の
すべての行為が許されている。

アメリカの動物看護師の歴史も長く続いていました。アメリカは4年制大学で学士の資格をもつ動物看護師は「Veterinary  Technologist」と呼ばれるそうです。さらに1年未満の教育の後、試験を受けて取得できる「Veterinary  Assistant」という資格もあるみたいです。また特定の分野に特化した動物看護師は「Veterinary  Technician Specially」と呼ばれます。(歯科、麻酔、栄養、救急など15の専門組織があり、資格を得るにはそれぞれの高い専門知識と技術、実務経験、試験、推薦などが必要)
15も専門組織があるのはとても魅力的ですよね。そして上記にある通り4つ以外の行為すべてを動物看護師はこなします。ここだけでも動物看護師の存在の大きさに気づけますよね…。

日本
・2003年4月、検討結果がまとめられ、日本獣医師会が農林水産省へ
「動物看護職者の環境整備」に関して検討を提出。
しかし、「現状においては困難」とされた。
・2009年4月、動物看護職の自決のもとに組織され、運営される職能団体として
「一般社団法人日本動物看護職協会」が設立。
・2011年、動物看護師統一認定機構の設立。
・2012年、コアカリキュラム決定(2015年開始)2017年度からはコアカリキュラム修了者のみが統一試験を受けられるようになる。
・2013年3月、第1回動物看護師統一認定試験実施。合格者は「認定動物看護師」となる。
・2019年6月、衆議院、参議院の両会議にて「愛がん動物看護師法」は全会一致で可決し、動物看護師の国家資格化が実現する。

日本の動物看護師を確立するのに動き出したのが2003年。めちゃくちゃ最近なんですね…。そしてやっと国家資格化ですよ!!!施行は2022年5月1日です。ですので2022年3月に実施される民間団体による統一認定試験は最後となります。そして2023年3月ごろに第1回目の動物看護師の国家試験が予定されています。ちなみに私は第1回目の受験者です…。笑とても貴重な体験です笑

まとめ

日本の動物医療は世界的に見るとまだまだ追いついていない部分が多いです。これからもいろんなことが変わっていくと思われます。本当に日々学習です。ですがそれが一つの魅力であると思います!これからも動物医療について、動物看護師について、たくさんの情報を発信していこう思います!!

最後になりますが、ここまで読んでいただきありがとうございました!


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