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YOASOBI 武道館ライブ

私は12/5、初めてライブ中ずっと鳥肌が立ったままだった。

始まって直ぐに思ったのは、

「ikuraちゃんとAyaseさんって存在するんだ…!!!!」

ずっと画面越しに見てきた2人だったから、ついそんなことを思ってしまった。

10月、大学の講義中こっそり確認した自分名義のメールには2個分の「残念ながら」の文字。一緒に応募した友達も、1個は同じメールだった。ただ、もう一個のメールが届かない。そんな言葉を聞いて、ちょっと期待した。いやでも、応募し忘れたとか、ただ応募した人が多くてまだメールが来てないだけかも。期待して落ちるのはあまりにもメンタルに悪すぎるから、沢山もしかしたらと悪いことばかり考えた。諦めて授業うけるか〜と、パソコンから繋がったイヤホンをつけようとした瞬間に友達からの電話。

「YOASOBIのライブ行ける!!抽選通った!」

嬉しすぎて、犬みたな反応だったよ笑と後々その子から言われるくらいに舞い上がって、もちろんその後の授業なんて身に入らなかった。すぐさまスケジュール帳を開いて、「12/5 17:30~ YOASOBIライブat日本武道館」と赤ででかでかと書き込んだ。楽しみで楽しみで仕方がなかった。ただ、1つの不安はコロナウイルス。前回のROCK in Japanでも、チケットが当たっていた私たちはそれはそれは舞い上がったが、ライブまであと少しという時に中止を知らされた。しょうがないと思う反面、辛い、悲しい、虚しい。そんな事を思った。もちろん、私たちの力でどうなる訳でもない。ただこの事態の収束を願うことしか出来ないもどかしさ、特に私たちの世代は高校、大学とコロナによって潰されてきた青春はもう二度と戻ってこない。もう中止になりませんように、これ以上私たちの思い出をコロナが奪いませんように、と日々のニュースで知らされる新規感染者をみてはヒヤヒヤしていた。幸い、10月から減少傾向にあった新規感染者は爆発的に増加することなく無事に12月を迎えた。

ライブ前日の土曜日、気合いを入れるために髪を染めに行った。ライブ会場で目立ちますようにと、ベースのやまもとひかるちゃんと同じピンクにした。ワックワクで帰宅すると、月曜日にテストがあるとのメール。オンデマンドだったため、焦ってずっと放置していた授業を全部聞いて、就寝時刻は夜中の4時。一緒に行く友達も、サークルの深夜練があるため朝の7時に帰宅。ともに寝不足でのライブ参戦だった。

そしていよいよライブ当日。寝不足で出来た隈をコンシーラーで消して、期待を胸に家を出た。会場でグッズを買って、(とっても可愛かったです!)武道館の前で写真を撮って、ライブまであと数時間。久しぶりに会った友達とは、黙る暇がないほどに喋って、緊張を互いにほぐした。周りのみんなが、YOASOBIのライブグッズを身にまとい「これからこの人達と世界でたった1度のライブに参加するんだ」と考え深い気持ちになった。

ライブ会場に入っていざライブが始まると、もう記憶が無いほどに楽しかった。あまりにもikuraちゃんが、歌がうますぎるから、もしかしてAI?なんて思ったこともあったが、可愛くて歌が上手いikuraちゃんは実際に存在した事に嬉しくて仕方がなかった。今まであんなに遠い画面にいた2人、6人が、自分の目で確認できるくらい近くにいる。それだけで胸がいっぱいだった。あの夢をなぞってのアカペラで始まり、ikuraちゃんの1音1音を聞く度に鳥肌がたち、Ayaseさんの楽しそうな横顔を見る度に胸が高鳴った。YOASOBIの楽曲は、もちろん全部大好きで、高校の時からの通学中のお供だった。特に高3の受験期間、リピートして聞いていた「ハルカ」が流れた時は、母親や2年前に他界してしまった祖母、愛犬など色々人の顔が頭に浮かび、泣かずにはいられなかった。そして新曲の「命が描けたら」。ikuraちゃんの朗読で始まり、鳥肌が足先からゾゾゾゾッと駆け抜けるのがハッキリとわかった。命というものは、時に一瞬にして奪われてしまう。脆くて強い命をikuraちゃんの歌声やAyaseさんの演奏。ほかのバンドメンバーの演奏からひしひしと伝わってきた。どの曲も、素晴らしい演奏だったが、中でも「優しい彗星」は印象深かった。この曲は、1番と言っても過言でないくらい好きな曲で、今までの配信ライブでもやるかな〜と思いつつなかなか聞くことが叶わなかった曲で、生で聞けるのを今か今かと待ち望んだ曲。THE FIRST TAKEの演奏を鬼リピし、ボイストレーナーのおしらさんの解説を擦り切れるほど聞いたおかげか、生の演奏を聞くと「いまの息遣い素敵」「エッジボイス最高」など、頭の中がうるさかった。そしていつの間にか会場のみんながスマホのライトで会場を照らしている光が、まるで星空のようで、とてもとても感動すると共に涙が出た。

その日1日が、夢だったんじゃないかと思うほどに現実味がなく、記憶もなかった。ただ、YOASOBIメンバーから感じるありがとうに答える会場のみんなからのありがとう。その温かみは忘れられなかった。ところどころ、ikuraちゃんがありがとうと言ってくれていたが、こちらこそ こちらこそありがとう。こんな大変な状況の中で、ライブを開催してくれてありがとう。ライブに来れない人でも見れるよう、配信など工夫してくれてありがとう。今まで沢山準備してきてくれてありがとう。こんなにも素晴らしい作品を私たちファンに届けてくれてありがとう。今までの間、きっと上手くいかなくて、思うように状況が進まなくて、悔しさ、虚しさ、きっとたくさん感じたよね。それでも諦めず、私たちに音楽を届けてくれてありがとう。かなり上から目線な、生意気な言い方になってしまうけれど、たくさんたくさんありがとうと思います。会場で声を出して応援することは出来なかったけれど、YOASOBIの音楽を通してみんなと一緒になれた気がしました。初めてYOASOBIの音楽に出会ってから早2年。こんなにも素晴らしい人達の作る音楽を、こんなにも暖かいファンのみんなと一緒に応援することが出来て幸せです。きっとこの先、もっともっと人気が出たら直接ライブを見るのがもっと難しくなるかもしれない。それでも、絶対にこのライブのことは忘れません。昨日は世界で1番幸せと愛に満ちた空間でした。

大好きです。本当にお疲れ様でした。心の底からありがとうございます!

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