見出し画像

いつもこころに跡部様

皆さんには心の支えってありますか?
家族とか、恋人とか、友人とか、ペットちゃんとかなんでもいいと思うんですが、私にはそういうものがありませんでした。

家族、特に母とはずっと関係が悪く、端的に言えば傷に塩を塗り込んでくるような人でした。
悪気はないんだと思います。
でも、普段は私に理想を押し付け、弱音を吐くと水を得た魚のように、普段の私には言えない私の気に食わないところ、弱点、足りない部分をこれでもかと浴びせられていました。

恋人は言わずもがな、母に似たような夫を選んでしまったので、しんどい時ほどなんで!?と思うようなことをされていました。

友達は昔からそんなにいなかったので、ほんと、あの子今何してるんだろう?と思うような関係ばかり。


さて、タイトルの「いつもこころに跡部様」ですが、夫のことが本当に本当に許せなくて、憎悪に塗れているんです、今。

アイツは私の苦悩を小指の先程も理解していないし、理解しようともしないし、その癖自分のニーズというか、自分の楽しみには余念がありません。
だって、産後、子供を連れて退院するっていうのに「仕事だから」と身元引受け人になってくれなかったのに、自分が東京に遊びに行くためには平気で有給を取るような人です。
自分さえ楽しめればいい、嫌なことから逃げ回っていれば誰かが処理してくれる、ありがとうもごめんなさいもないし、夫のために駆け回ってくれた義母に対しては「いつかぶっ殺す」という始末……。

結婚するまではここまで酷くなかったと思うけど、それも夫から見た「現実」が夫の中で夫の都合のいいように改変されたものを聞かされていたから。
今振り返れば、夫から聞かされていたことの殆どは夫の妄言、もしくは幻覚、もしくは妄想だったんだと分かりました。
事実は都合の良いようにねじ曲げられているので、何が客観的に正しいのか判断ができません。

本当に、夫が幸せになるのが許せない。
私の人生と子供の人生をめちゃくちゃにしておきながら、あの人は自分の居心地が悪くなったから遠方に逃げる予定です。

それなのに、寂しいと連絡が来る。
君と一緒だと眠れていたのに、独りだから眠れないと言ってくる。
たまひよも一緒に読んでくれなかったし、育児も私が教えてくれたらいいだろうと何一つ調べなかったし、子供が病気して人手が足りず、最後の最後に連絡をしたら「病気じゃない時なら面倒をみる」「会社から行くなと言われた」と協力のきの字もなかったのに、「子供とは毎週末ビデオ通話がしたい」と言ってくる。
楽しいところだけかすめ取られているようで非常に気分が悪うございます。

なーーーーーんでこんなやつに私は優しくしてあげなければならないのか。
私のことを大事にしてくれず、甘い蜜だけ吸い取ろうとしてくるニンゲンに優しくしてあげなければいけないのか。


「怒り」というものはそのまま人にぶつけてもいいことなんてひとつも無いと中学生の時に悟り、それ以降、怒りの感情は封印してきました。
イライラすると、「短気は損気」と言い聞かせ、寛大な心を持とうとしていました。

もちろん、夫に対しても「怒っても仕方ない」「大目に見なきゃ」「愛情で包み込まなきゃ」と思ってずっと我慢してきました。

これ、対夫には無意味どころかつけあがらせるだけでした。
私が我慢していることなんて、あの人にはどうでもいいことだったし、きっと私が怒らないからラッキーとも思っていただろうし、怒られないなら何してもいいやと思っていたのだと思います。

こんな人間に寛大な心なんて必要ありません。
こういう人間に必要なのは、デモンストレーションでもいいので「怒っているアピール」をすること。
相手はこちらが噛み付いてくるなんて思ってないですからね。
やりすぎかな?と思うくらい怒ってもいいんだと、つい最近学びました。
必要以上に我慢しなくていいし、人のことを舐め腐ってる相手に優しくする必要なんてないんです。
だってこっちのことも人間だと思ってないんだもん。


で、本題なんですが、久しぶりにテニスの王子様の大人気キャラクター跡部景吾様の「Dream Maker」を聞きました。
ほんと、数年ぶりくらいに。

すっごい辛い時、この曲になんども救われました。
跡部様はお金持ちだし、顔もいいし、氷帝テニス部200人を束ねる超ハイスペ男子です。
でも彼の過去は、いつもずっと勝ち組だったわけじゃない。
挫折も経験し、泥臭く努力もできる、そんな男の子なんです。

ちょっと横道にそれちゃうんですが、私、NARUTOのロック・リーも好きで。
最推しはネジ兄さんなんですけど……。
リーくん、忍術が使えないんです。体術オンリー。
で、木の葉最強と謳われる一族の中でも別格の才能を持って生まれたネジと同じ班なんですね。
でも、リーくんはネジに勝つのを諦めなかった。
日向一族も体術に長けた一族なので、めちゃめちゃに分が悪いんですが、ずっとネジに追いつこう、ネジに勝ちたいと努力を続けてきたんです。
ほんと、かっこいい。。。

幼い頃は暑苦しいキャラだなと思っていたんですが、大人になって見方が変わると、努力できるキャラって本当に格好いいと思うようになりました。

そんな感じで、リーくんも跡部様も努力家なキャラクターなんです。

それがどうでしょう、今の私は夫が悪い、夫のせいで、とそこにずっと固執して動けなくなってしまった。
昔は、逆境になると跡部様を思い出して、あんなに色んな才能があるのに、それにあぐらをかかず努力できる跡部様本当にかっこいい、私も跡部様みたいなかっこいい人間になりたい。
私、負けない。
と頑張ってきたのに。。。


どれだけ頑張っても私は跡部様になれません。
そんなに才能もないし、すぐ疲れちゃうし。
でも、跡部様になる!と頑張ってきたじゃないか。
そいういう気持ちをすっかり忘れてしまっていました。
今回、すっと耳に入ってきた「Dream Maker」でちょっとだけ立ち直りました。

わたし、いつも一人で戦ってきた。
だから今度も一人で戦える。
戦えない人間じゃないんです。
いつも一人で戦って勝ってきたんだもん。
次もどうにかなるよ、きっと。

だから、こころに跡部様。
跡部様目指して頑張ろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?