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絵を描くための基本中の基本のお話~これからお絵かきを始めたい・始めて間もない人向け~

親戚の子に、しばしば「絵が上手になる方法を教えて!」とせがまれることがある。
You Tubeなんかでもたくさんの絵師さんが上達方法について語っているので、私に聞かなくても……とも思うのだが、これから絵を描き始めようと思っている方や、まだ絵を描き始めたばかりでどうすればよいのかわからない、という方向けに、私が子どもに伝えていることをまとめてみようと思う。


線をきれいに描くこと

まずはここからだと思う。線がきれいに描けるということは、自分の思い通りに筆を運べるということだ。これができるようになれば、模写ならそれなりの絵が描けるようになるとおもっている。
練習方法としては、○や直線や曲線をひたすら描く。
めちゃくちゃ初歩の練習だが、きれいな○を描くのって結構難しい。
個人的な考えだが、線がそれなりにかけるようになる前にデッサンやクロッキーの練習をしても上達に時間がかかるのではないだろうか。
イラストの下書きだって、迷い線が多いとどの線を残すべきかで迷い、結果、完成した絵がイメージと違った……ということがあるだろう。
ある程度、ペンのコントロールができるようになると、あとがとても楽だと思っている。

お手本をよく見ること

やはり最初は模写から始めたほうが、どんな感覚で絵を描いていくのかをつかみやすいと思う。
模写をするときにはじっくりお手本を見るようにと伝えている。
目の形は丸なのか、三角なのか、四角なのか。鼻の位置はどこなのか。耳の位置はどこなのか。
パーツパーツを似せて描くのはそう難しいことではない。そのパーツを組み合わせて一つの絵にするのが難しいのだ。
子どもには「よく見て描くんだよ」と言っているが、パーツの比率や位置、大きさなどをしっかりお手本から読み取って描くと、結構似せやすくなる。

また、オリジナルのイラストを描くにも資料となるものをたくさん集め、やはりパーツの位置や比率を考えながら描くと、理想の絵に近づけると思う。そういう点で、世の絵師さんたちは資料集めに一番時間をかけているのだと思う。

丁寧に描くこと

ラクガキから脱したいのであれば、丁寧に線を引くべし。
彼氏が絵が下手なのだが、線の描き方がシュッシュッと素早く、迷いがない。
どこにペンを置いて、どのくらいの長さで線を描くのか、落ち着いてゆっくり線を引くだけで、絵の雑感がグンと減る。
しかし、ゆっくり線を引こうとすると手ブレがするのだ。だから、○や直線、曲線の練習が必要になってくる。

字もよく「丁寧に書きなさい」と言われるが、これと同じだと思う。シュシュシュッと素早く書いてしまうとうまく形が取れないどころか、とても雑に見えるのだ。

たくさん練習すること

絵の上達において、たくさん練習をするのは1-2を争うくらい重要なファクターである。
どれだけ絵が好きでも、描かなければ技術は身につかない。
紙とペンがあれば絵は描けるので、たくさん描けばいいと思う。
無闇矢鱈に描けばいいというわけではないが、ここまで記事を読んでくれた方ならわかってくれると思う。

絵を好きでいること

1-2を争う重要なファクターのもう一つが絵を好きでいることである。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるが、好きだと自然に努力ができる。嫌いな絵を何度も描こうとはなかなか思わないだろう。
絵が好きじゃない人は好きになってから描き始めると良いと思います。


まとめ

今回は基礎の基礎をあえて紹介してみた。
というのも、一枚絵であっても線がとぎれとぎれで迷い線が残っていたり、本来つなげるはずの線がつながっていなかったり、なんか雑な印象を受ける絵が少なくないからである。
さい○うな○き先生やディー○ブ○ザード先生のお絵描き講座もたまに拝見しているが、基礎の基礎ができていないと三ヶ月上達法なんかしても闇雲に時間を浪費するだけなのではないかと思った。
You Tubeで絵の勉強をする前に、一読してほしいなと思う。

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