年の瀬の瀬に。

  「1年、本当にあっという間ですねぇ。」
 12月が始まる前なのに、私はこのセリフをもう100回くらい使っています。 
ようやくこのセリフが現実味を帯びてくる時期になってきましたが、私は一通り皆さんに言いまくってしまったため、仕方なく2ターン目に突入します。

 というわけで、11月もラストスパート。ついに12月。師走です。
師が走る月ですが、私は短距離走がものすごく苦手です。 
 そう、年の瀬の話ではなく、短距離走の話を。
 
 50メートル走やリレーを走っているとき、私は短い時間のなかで色んな事を考えてしまうんですよね。
 「この白線ちょっと曲がってるかも」とか「転ぶんじゃないか」とか「先生のストップウォッチかっこいいな」とか…。
10秒もしない間にくだらないことばっかりがどんどん出てくるんです。
 集中して瞬発的に全力を出すのがどうにも難しくて、だから体力測定で走り終わったあとは毎回「なんか上手くいかないんだよな...」と思っていました。

 少し前から「マインドフルネス」とか「座禅」とかが流行り出したと思うのですが、私はいまその必要性をものすごく感じています。
 もとから集中力もそんなにないし、頭の中もとっちらかっているのですが、ここ最近の散らかり具合はだいぶ深刻です。脳内がね、もう闇鍋。

 そんなごちゃごちゃした頭の中で、私はこの1年間「結局自分はどうしたいのか?」と、事あるごとに問い続けてきました。

 そろそろ今年も終わりなので、あらためて考えを整理してみた結果、
「好きなものに対して全力を尽くせる人でありたい」という気持ちが、嘘偽りない本当の自分の気持ちなのだと、ひとまずの答えを出せたのです。

 ただ、そう簡単には終わらせてくれない平成29年。
「じゃあ、好きなものって何よ?」となるわけですよね。

 安易に答えを出して良いのなら、そりゃあもう腐女子ですから即答できます。
でもこれは趣味なのでちょっと違う。趣味にだけ生きるつもりはないです。
いや、生きがいであることは間違いないんですが、他にも趣味として好きなものはいっぱいあるし、私が全力を尽くしたいと思うのはもっと別にある気がしていて...。
 その対象をここしばらくずっと探していたんですが、どうにもこうにも分からないんですよね。
 というか「一喜一憂しながらも惜しみなく力を注げるもの」があること自体、どえらいことです。
最初から「これ!」と思える明確なものが見つかっているのが錦織圭選手とか浅田真央ちゃん、藤井聡太四段みたいなスゴイ人達なんだと思います。

 で、もしかしたら「好きなもの」じゃなくて、実は「全力を尽くしたい」というところに何かしらの答えがあるんじゃないかと思いました。
 「これをやりたい!」よりも「こんなふうにやりたい!」ということを大事にしたいのかもなぁ...と思ったわけです。
 「野球をやりたい!」よりも「野球を全力でやりたい!」という、何かに一所懸命になるその姿勢を大切にしたい。
だから、対象は野球じゃなくても何でもいいのかもしれない、と。

もちろん、ゆくゆくは「こんなことしたいなぁ」というものはありますが、
どんな時でも何かに努力し続けることで、私が私としていられるんじゃないかなぁと、、、
槇原敬之っぽさが猛烈に恥ずかしいんですが、何とか自分なりの答えにたどり着いたわけです。

 だから、集中力が欲しい。
ひとつのことに一所懸命になれる集中力が欲しい。
スポーツ選手並みの集中力、ここぞという時に瞬発的に力を出せるようになりたい!50メートル走でくだらん雑念ばかり湧いてくるようなやつにはほど遠いけどな!

 ということで、マインドフルネス実践します。
 2017年、てごわい!