多くの企業は、多額の現金を手許に 置くことはしない。しかし、切手や 文房具などの少額の 現金は必要になる。このような少額 な支払のため一定の資金を常に用意 しておく。 この資金を小口現金(資産)という。 ■定額資金前渡法 (インプレスト・システム) 1.会計係は1週間分の支払予定額を決め、 同額の小切手を小口現金係(用度係) に渡す。 2.用度係は1週間の支払を小口現金出納 帳に記入し、週末に会計係にその支払 報告をする。 3.会計係は、報告された支払額と同額の 小切手を
当座預金とは、銀行との当座取引契約によって預ける無利息の預金。預金引出しの際には、小切手を用いる。 ○預け入れ時⇒当座預金(資産(資産) )の増加 ○引き出し時⇒当座預金(資産(資産) )の減少 ■当座借越⇒当座預金の借入金当座預金の残高を超えて小切手を振り出すことは出来ない。 しかし、予め当座借越契約を結んでおけば、預金残高を超えた分は、銀行が一時的に貸し出しをしてくれる。後日、当座預金の預入れがあった場合、当座借越分を返済した残額が当座預金の増加になる。 3.複数口座
1.現金 簿記上、現金として処理するもの →通貨+通貨代用証券 通貨代用証券=いつでも通貨になる ①他人振出し小切手 ②送金小切手 ③郵便為替証書 ④配当金領収書 ⑤期限が到来した公社債の利札 ■現金過不足現金の実際有高と帳簿残高が不一致の場合、その原因を調査する。 ①不一致が判明した時 帳簿残高を実際有高に一致させる。 ・現金が足りなければ現金が出て行ったことにする。 現金過不足/現金 ・現金が多ければ現金が入ってきたことにする。その反対勘定が現金過不足 現金/現
取引要素の結合関係 仕分けの例 仕訳は右利きのキャッチボール現金を中心に覚える 仕訳の例(2)
1.簿記の取引日常用語の取引と簿記上の取引とは意味が違う 商品を1000万円売る契約をした 2000万円の仕入れを約束した は、簿記上の取引ではない どいういうことかというと、記帳しないということ 簿記の基本は仕訳簿記の仕訳は、日々の取引を簿記の用語に右と左に訳すこと 簿記で使われる勘定科目(5つに区分できる)(1)資産 一定時点において企業に帰属する有形・無形の財貨または権利 (2)負債 企業が後日、一定の貨幣財貨、或いはサービスを提供しなければならない債務も
第1章 総論1.簿記の意味と目的 ■意味 企業におけるさまざまな経営活動を、帳簿に記録(記帳)計算・整理する方法を簿記という。 ■目的 企業の財政状態・経営成績を明らかにした報告書を作成する。 2.基本財務諸表①貸借対照表 企業の財政状態(資産・負債・純資産を明らかにした報告書 ②損益計算書 企業の経営成績(収益・費用)を明らかにした報告書 3.会計期間通常は1年間を会計期間とし、年度末に財務諸表を作成する。 この期間を会計期間という。 ・期首 ⇒ 会計期間の初