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聖NS学園7

花鈴
「バトミントン部行く?」

和香女
「そうね…いってみる?」

体育館の入り口で嫌な予感がした。

人が密集してる。


予感が的中した。

バトミントン部は…蒼生先輩の見学者でいっぱい。

蒼生
「お、羽菜じゃん、」

なぜか蒼生先輩に呼ばれた。

蒼生
「羽菜、バトミントン出来る?」

え?なんで?

羽菜
「え…あ、出来ますけど…」

蒼生
「勝負しない?」

羽菜
「え…?私ですか?」

それで、謎のバトミントン対決が始まった。

ルールは10点先取で勝利。同点の場合は二点差がついたら勝ち。
でも私にはハンデで、始めから5点入っている。

今は8対7。

羽菜
「行きまーすー ホイっ」

と私が羽根を投げた。

羽根はネットを軽々と越え、蒼生先輩のコートの上空へ。

それを蒼生先輩がヒョイと私のコートへ。
ネットの近くに落下しようとしている。

まずいな…あんまり走りたくないんだけど…

スマッシュ打っとこうかな、

と私はネットの近くに寄り、軽めにスマッシュを打った。

スマッシュの割には遅めだったけど羽根は蒼生先輩のコートの端っこに。

すかさず蒼生先輩が強めに打った。

すごい早さで羽根は飛び、そのまま一直線に。

そのまま私の横を通り過ぎ、落下。

羽菜
「一点とられた!」

「きゃー!蒼生先輩ー!」
歓声がうるさい。

蒼生
「リーチだよ~」

そして蒼生先輩が羽根を投げた。

と瞬間に素早いサーブを放った。

今までで一番早いサーブだ。 

目で追えないほどの速さだ。

サーブで点を取ろうとしたのだ。

しかし、羽菜は反応した。

なぜかは分からない。

羽根はすごい速さで蒼生先輩のコートに飛んでいき、コート内で落下。

蒼生先輩もびっくりしたようだ。

もちろん観客も。

観客
「蒼生先輩のサーブをとるなんて…すごい…」

羽菜
「先輩、残念☆油断禁物です!」

そう、羽菜はカッコつけた。

それで、怒ったのかその後は蒼生先輩は本気で打ってきたので、あっという間にやられてしまった。

蒼生
「羽~菜ちゃん?ちょっと点を取ったからって調子に乗っちゃいけないよ?」

羽菜
「は、はい…」



羽菜
「うわぁ…もう疲れた!!」

和香女
「勝負だったものね…」

花鈴
「疲れたから部室近い部活でも行く?」

和香女
「そうね。」

すると後ろから声をかけられた。

画御
「あの……もしかして、同じクラスの星南羽菜さん達?」

羽菜
「え?あ、そうだけど…?」

画御 
「あ、あの!一緒に部活周ってください…!方向音痴で、同じところグルグル周っちゃって…」

羽菜
「え?いいの!私ね、画御さんと仲良くしたくて!一緒に部活回ろ!」

画御
「ありがとうございます!」



羽菜
「そうね…あ、見てみて!!」

羽菜が見つけたのは歴史研究部の部室だ。

羽菜
「歴史研究部だーー!」

花鈴
「あ、本当だわ!羽菜のテンションがちょっと上がったし、歴史研究部に行く?」

和香女
「そうね。そうしましょう。たしか、羽菜…歴史好きよね?」

羽菜
「そうなの!羽菜、暗記ものは得意で、歴史はテスト範囲を覚えたらマニアックな知識とか、よく調べてるの!調べ始めると面白くなっちゃって…w」

画御
「へぇ…羽菜さん、歴史が好きなんだ…」

羽菜
「コンコンコン♪こんにちは~!部活見学に来ました~!」


「お、誰か来た!」

中に誰か人がいた。

私達は部室に入った。


「部活見学?名前は?」

羽菜
「星南羽菜です!羽根の羽に、菜の花の菜です!」


「羽菜ちゃんね。俺は西野 京。中2だよー」

羽菜
「え?!西野先輩?!2年の成績トップ!」


「いやいやwテキトーにやってるだけだからw」

え?天才じゃんwテキトーにやってるのに成績トップとか。

私は京先輩にやってほしいことがあるんだ。

羽菜
「あの!京先輩!歴史問題で勝負して下さい!」


「ん?いいよ~じゃっ1951年に起こったことは?」

うわっいきなり。えっと…サンフランシスコのやつだよね!

羽菜
「サンフランシスコ平和条約です!」


「せいかーい  じゃっ次。」

と20分ぐらい続いた。


「羽菜ちゃん凄いね~小さいころから歴史好きなの?」

羽菜
「いえ!6年生の時に歴史を知って全部覚えました!」


「へぇ…俺は幼稚園ぐらいからだけどな…記憶力いいね」

羽菜
「えへへ…」

羽菜
「あ、じゃあ、そろそろ行きます!ありがとうございました!」


「またきてね~」

羽菜
「あ~楽しかった~!」

画御
「羽菜さん…すごい…」

和香女
「そうなの!私が尊敬してるとこ!記憶力がすごいこと」

羽菜
「ふふふw」

しばらくするとゲーム部の部室が見えた。

羽菜
「ゲーム部行く??」

画御
「あ、行きたい!」

羽菜
「OKー!」

私達
「失礼しますー!」

姫先輩がいた。


「一年生が来た!お、羽菜じゃんw見てってねw」

羽菜
「姫先輩、なんのゲームしているんですか?」

私は訪ねる。


「ん?スプラだよ!羽菜やってる?」

羽菜
「あ、もちろん!スプラは割とやります!弱いけど…」


「へぇ…」


「タイマンする?」

姫先輩が言った。

羽菜
「え…?私ですか?いいですけど…弱いですけど…」

なぜか姫先輩とタイマンすることになった。


「ルールはナワバリバトルの3分間、多くキルしたほうの勝ち。
ブキ、ギアは自由。」

羽菜
「は、はい…」

ブキとギアを整え、試合が始まった。


私はガロンベッチュー。

姫先輩は赤ザップ。

ギアが似合っててかわいい!

飛蝉 美々子
「実況は私、飛蝉 美々子がお送りします! 」

美々子
「ステージはホッケ埠頭。」

美々子
「レディ?ゴー!」

まずは、自陣を塗ろう。

自陣の両サイドも塗って、裏どりも分かるようにしよう。


コンテナの上のところも塗っておこう。

いや、やっぱり中央を取ろう。キルしないといけないし。

かなり有利になると思う。

そうしたら、スペシャルのナイスダマがたまった。


姫先輩は自陣をしっかりと固め、私の方の中央にやってきた。

コンテナの近くに来たので、私はシールドをはった。

シールドをはれば、横からしか攻撃できない。

多分、左側から回ってくるかな?

私は左側に回り込んだ。姫先輩はいない。

あ、シールドを壊したんだ!

私がそうこうしているスキに姫先輩が回り込み、撃ってきた。

あ、ヤバいヤバいヤバい!

すぐに打ち返した。

1発当たった!

でも姫先輩は一度引いて、ロボットボムを使った。

ボムは私を追いかける。

逃げようとしたとき、姫先輩が道を塞いだ。

挟み撃ち。

それで、私はやられてしまった。

姫先輩は煽りイカをした。 

くそっ!

私はリスポーン地点へ。

まだ塗っていない側を塗ってナイスダマをためた。

中央に戻ると早速撃ってきた。

私はナイスダマを使った。

姫先輩は倒そうと撃ってきた。

残念!私の方が先にナイスが貯まったよ!

私は足元にナイスダマを放ち、姫先輩をキルした。

よし!!

しっかり煽りイカをしてから、塗った。


「先輩を煽るなんて…!」

陽太
「オイ…羽菜…」

羽菜
「えっへん!」


「クソっっっ!」

姫先輩は本気を出してきた。

コンテナに登り、上から攻撃。

う、上からはずるいぞ!

私はそれに対抗するため、動く車に乗って、コンテナに登った。

姫先輩は、私のいるコンテナへ。

タイマンなら私の方がブキ的に強いもんねー!

と思ったらロボットボム。

戸惑ってたら姫先輩にドカン!!

やられたぁ!!

その後はボコボコ。

結局、2対8で姫先輩の圧勝。


「さすが姫!圧勝!」


「ヨッシャー!勝ったー!」

羽菜
「だから弱いって言ったじゃないですかー」


「まあ、またやらない?」

羽菜
「やります!次は勝つ!圧勝してやるわ!」


「そんなの100年速い!」

羽菜
「100年?抜かされる自信があるんですね!」


「はぁ?そんなことないし!」

陽太先輩
「まあまあ、姫も落ち着いて、圧勝だったじゃん。」


「陽太~!この生意気一年が~」

陽太
「いいこ、いいこ。姫も頑張ったね~」


「さっすが陽太。ありがと!」

陽太
「今度俺ともタイマンしない?ボコボコにするから。」

え、ボコボコは嫌だな。

羽菜
「じゃ、帰ります!さようなら!」

都合が悪くなったのでサッサと帰った。



羽菜
「あ、最後は美術部いかない?」

画御
「あ、いろんな部活見学してて忘れてた!wいこいこ!」

図工室についた。

図工室は絵の具の匂いが漂っていた。

羽菜
「わぁ、すごい、」

私が一番目に入ったのは風景画だ。

NS学園の中庭だ。影も、校舎の細かいところまで再現されている。

羽菜
「あの風景画、誰が描いたんですか?」

すると聞き覚えのある声が聞こえた。

戳紅
「ああ、それ?仮入部の子が描いたの。上手いよね!」

羽菜
「あ、戳紅先輩!美術部なんですね!」

戳紅
「そうだよ~あと、来翔も美術部と文芸部の掛け持ちなんだー」

へぇ…仮入部の子って誰だろう…

絵の裏に書いてある名前を見た。

    田沼 

え?田沼さんの?すごい…なんか…語彙力崩壊…

田沼さん、美術部行くのかなぁ?

戳紅
「羽菜ちゃんってイラストかく?」

羽菜
「書きます!はいっ!」

適当に女の子を描いた。

戳紅
「わぁっかわいい!あ、そうだ!羽菜ちゃんにこれあげる!」

先輩がくれたのは綺麗なネックレス。

戳紅
「私が作ったの。良かったらもらって。」

羽菜
「あ、ありがとうございます!」

するとチャイムが鳴った。

部活が終わったんだ。

画御
「羽菜さん!そろそろ帰ろう!」

羽菜
「うん!分かった!戳紅さんありがとう!」

戳紅
「またきてね!」

羽菜
「はいっ!」

ーあとがきー

ありがとうございます!
長かった部活見学も終わり!
次は…?

最後まで読んでくれてありがとうございます!
感想やアドバイス是非聞かせて下さい!

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