見出し画像

聖NS学園8


ー6月ー

羽菜
「うわぁぁぁぁ~!忘れてたっっっっ!」

休み時間、教室で、思いっきり叫んだ。

花鈴
「何が?」

羽菜の声のデカさに驚くことなく花鈴が言った。

羽菜
「なにが?じゃないよ!!!ちゅ・う・か・ん!中間テストだよ!」


中間テスト。


この 聖NS学園の偏差値は75以上。
(平均点が低いと80ごえすることもしばしば。)

つまり天才が集まる学園である。

その天才達の集まる学園で上位になる自信は羽菜にはない。

なぜなら羽菜は小学6年生から本格的に勉強を始め
最低限の勉強しか していない。

そこから羽菜は自分が落ちこぼれだと勘違いし、

この学園で、『いつも通り』では絶対に赤点だ…!

そう思ってしまったのである。

花鈴
「あー。確かに中間テストあったなー6月30日だっけ?まだ1カ月あるから大丈夫だよ~」

羽菜
「ヤバい!私、次の中間テストで赤点取りそう!」

花鈴の言葉をものともせず、羽菜は慌てる。


羽菜
「どうしよう!…あ!生徒会の人達に聞いてみよう!何か教えてくれるかも!」

ー生徒会室ー


羽菜
「と言うわけで来たんですが…なんか良いアイデアありますか?」

蒼生
「それを生徒会の3年生に聞くのはアウトじゃない?」

蒼生先輩が英語の参考書を読みながら言った。

陽太
「そうそう。俺らも、そんな暇じゃない。」

陽太先輩が数学の問題を解きながら言った。

そう、今の3年生はガチだ。

生徒会はパーフェクト集団。

絶対にテストでトップの座を誰かに譲れない。

 しかし。

そのトップの座を奪おうとする3年生も多くいる。

一年生に勉強を教えるということをしている暇など無いのだ。

しかし、羽菜はそんなことは百も承知。羽菜にも作戦がある。

羽菜
「やっぱり…そうですよね…私はパーフェクト集団の生徒会の皆さんなら私を教えながらでも、トップになれると思ってましたが…期待外れでした…生徒会ってそんなにパーフェクトじゃなかったですね…」

作戦。生徒会をとことん ディスる。

羽菜は普段絶対にそんなことを言わない。

そんな羽菜が生徒会を悪く言ったということは

羽菜はマジでそう思ったと生徒会の4人は考えた。

そしてその言葉はプライドの高い4人の心にグサリ!と刺さった。

全員の動きが時が止まったかのように止まった。

羽菜
「じゃあ、私は帰って1人で勉強します。」

とドアノブに手をかけた瞬間。

陽太
「ずいぶんと舐められたもんだね」


「いいよ。見てあげるよ。生徒会の力を見せてやる!」

陽太
「余裕でトップ取る」

蒼生
「あ~あ。2人のスイッチが入っちゃったwこうなったら止められない。僕も協力するよ。」


「3人がやるって言うなら…1人だけ勉強ってなんかズルいし…」

やった!勉強をみてもらえる!作戦大成功w

羽菜は体の向きをくるっと変え、明るい声で言った。

羽菜
「ありがとうございます~!(´▽`*)w」

その瞬間に4人は騙されていたことに気づいた。


「あ~っっ!!やられた~っっ!!!今の発言撤去!!!」

羽菜
「え~?ダメですよ~!騙されたのは先輩ですし、証拠もきちんと録音してありますし…」


「あぁ~っっ!!クソぉぉ!」

羽菜
「あ、そうだ!生徒会の皆さんで勝負すればどうですか?私を教えながら誰が一番点数を取れるか!」


「え?良いよ。それ、自信ある。今度こそ陽太の一位の座を奪う。」

羽菜
「ライバル宣言!!面白くなってきたぁ!!」

羽菜に振り回される生徒会であった。

ーあとがきー

はいっ!ありがとうございました!
これは、もう先に物語が完成してたんですが、部活見学の話が長くなったので、なかなか投稿出来なかったw

この小説が面白いと思ったらスキ、コメントよろしくね!
感想もめっちゃ待ってます!

最後まで、見てくれてありがとうございます! 皆さんのスキやコメントはハナの原動力になってます! 是非コメント、スキお願いします!(*´▽`*)