【短編】ソフトクリーム・ラヴァーズ
コーンの先っちょに溶けたソフトクリームが溜まっている。私の体温でジワリジワリとゆっくりと溶けていくそれは、自分の手だけでは止められないチキュウオンダンカーとかカンキョウハカイーと呼ばれるものの縮図のように思えた。
すでに湿り始めたコーンの内側できっと溶けたソフトクリームが滴って溜まっていることだろう。ああ、なんて自分は非力なんだ。私は目の前のソフトクリームさえ救えないというのか。これでは地球なんて到底救えそうもない。
どうか許してくれ、せめてこの天寿を捧げるから私が生きてい