時間とは

YOUR TIMEという書籍を読んでいる。

本書では、人間が時間を感じる仕組みから考えて、時間"術"を目的に応じて使い分けることを提唱する。時間とは、過去→現在→未来とあるように感じているが、実際には現在を一瞬一瞬感じているに過ぎない。過去から現在まで、そして未来に時間が流れているように感じるのは、人間が記憶を持ち、それを想起することで未知の現象の起きうることの確率を推定するからだという。
"過去"のことを思い出し、現在の状態と比較することで時の経過の長さを推定する。じっと待っていると時の経過が長く感じ、忙しいと時間が早く流れるように感じるのは、変化の数や量を時間の長さに感じるため。現在から未来に対しても同様である。

そのうえで、時間術は時間の経過を正しく見積もるためのツールである、ということが強調されている。

過去→現在→未来という時間の経過、もっと言えば過去から未来にわたって記憶を正しく保つとは以下を満たすことである。
・過去の行動内容や結果を"正しく"記憶している
・現在やるべきことを"正しく"記憶している
・未来にやるべき行動内容を"正しく"理解している

過去、現在、未来の認識がずれており、時間術によって調整すべき状態は以下のようになる。
・過去の行動結果を楽観的に記憶している
・過去の行動結果を悲観的に記憶している
・過去の行動内容・結果を誤って記憶している
・現在やるべきことを誤って記憶している
・未来にやるべきことを沢山記憶しすぎている
・未来にやるべきことを記憶できていない
・未来にやるべきこと(未来の自分)に実感を持っていない

それぞれの"記憶違い"に対して効果的な時間術を使うことで時間をうまく使えるようになるようだ。ここでも目的を持って手段として時間術を使うという姿勢が重要となる。

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