公塾生向け直前期の勉強方法

■行政書士試験合格者の心構え
1.敵を知る
行政書士合格までに必要な勉強時間は法学部卒業の方でも500時間以上、0から始める場合は平均的に800時間程度かかります。
これ以下の勉強時間で合格することは運が絡んでくると思ってください。
1000時間を目標にして勉強計画を立ててください!

2.勉強を習慣化する
本試験3か月前からは必ず勉強を習慣化(一日30分でもいいから必ず勉強する)してください。
勉強を習慣化しているとやがてゾーンのような状態にに入り勉強効率も上がります。
「来年もう一度つらい思いをするより今年合格する!」ことを意識して、
直前期は自分の欲望を抑えてとにかく勉強中心の生活を意識してください!


3.モチベーションを維持する
直前期になればだれでも不安になります。
しかし、不安に押しつぶされて勉強をやめてしまえばその時点で不合格が確定します。
難関資格とは試験の内容が難しいだけでなく、試験に至るまでの道も含めて難関なのです!
「つらいけど、絶対合格して人生を変えてやる!」
という気持ちでモチベーションを絶やさず最後まで勉強してください!

4.やるべきことだけをやる
不安になると今自分が使っている教材・やっている勉強方法が不安となるのも受験生の性です。
しかし、不安になってやらなくていいことをやりだすと時間が無駄になり、そして自信も失います。
不安になった時こそもう一度公塾で教えたことを思い出してみてください!

■不要な教材はお金・時間・自身の無駄遣い
〇合格に必要な教材→もっていなければ買ってください
●テキスト
①「合格革命 基本テキスト」早稲田経営出版
②「速攻の時事」資格試験研究会
「速攻の時事 実践トレーニング編」資格試験研究会

●過去問
「出る順 ウォーク問 過去問題集 法令編」LEC
「出る順 ウォーク問 過去問題集 一般知識編」LEC

●記述対策
「合格革命 40字記述式・多肢選択式問題集」早稲田経営出版
⑥「出る順 40字記述式・多肢選択式問題集」LEC
⑦ 合格革命テキストの付録六法

〇合格に役立つ教材→もっていなければ買わなくていいです!
・サブテキスト
合格革命のテキスト一冊で情報量は十分だが、理解を助けるために以下の教材を補助的に使用することもおすすめです。
予備校に通っている方は予備校のテキストをサブテキストとして活用してください!
「公務員試験Vテキスト民法 上・下」TAC
合格革命の右コラムの部分などでわからない内容があれば調べものに使う。
上位を狙う方はこのレベルまでしっかりやってください!
出る順 合格基本書」LEC
合格革命よりまとまっているが、合格革命よりは論点が少ない。
2冊目のテキストとしておすすめだが、伊藤塾のテキストでも代用できる。
「みんなが欲しかった 行政書士の判例集」TAC
通読するのはオーバースペックだが、判例の辞書として使える。

・問題集
ウォーク問&記述問題集を完璧にしたら以下の教材も検討してください。
「合格革命 肢別過去問題集」TAC
条文素読と共に使うと効果的。
LECのものでも代用可能。
「みんなが欲しかった 行政書士の40字記述問題集」TAC
余力があれば3冊目の記述問題集としてやってもよい。
公務員試験の民法の教材
持っていれば問題演習としてやってもよい。
行政法は行政書士で充分、憲法は不要

・論点まとめ
電車やスキマ時間などで復習教材として使えるものです。
「ケータイ行政書士」三省堂
比較的よくまとまっている。

・一般知識対策
速攻の時事とテキストの個人情報保護で充分だが持っていれば以下の教材も活用する。
「ニュース検定」の教材
細かすぎる!持ってれば参考程度に見る
公務員試験の文書読解の教材
毎年3問出題される文章読解の問題で安定して2問以上取れない人は対策してください。

■どんな試験にも合格する勉強法
〇勉強の進め方
①まずはテキストで科目の概要を掴む
②簡単な問題演習をやってテキストの理解を深める
③テキスト2周目から知識を吸収していく
④過去問を解いていく
⑤民法・行政法は記述問題集を解き始める。
⑥過去問・記述問題集・テキストを完璧にするまでひたすら反復する。

〇法律学習は結論だけでなく、理由付けを大切にする
答えだけ覚えても意味がありません。
「なぜこの法律があるのか?」という立法趣旨をしっかり考えて勉強すると理解が深まります。
どうしても理解できなかったものは2週間前から暗記して試験に挑んでください。

〇解き方に慣れて、解くスピードを上げる
肢別問題集ばかりやっている人は個別の「肢」ばかり意識するが、試験問題は5択であることを忘れないないでください。
行政書士試験の個別の選択肢は司法試験レベルのものも少なくありません。
選択肢単位ではなく問題単位で本試験レベルに慣れておくことが重要です。
しっかりウォーク問をやりこむことが時間内に本試験を解く必勝法です。


■行政書士試験に合格するために、今からやるべきこと
ほとんどの人が解けない細かい知識を勉強するのではなくて、合格者のほとんどが解ける問題を絶対に落とさないことが重要です。

①民法と行政法は完璧にする
まずは、民法と行政法を優先して勉強してください!
本試験までに
・ウォーク問は9割以上、
・合格革命の記述問題集はスラスラかける
ことが最低ラインです。
遅くても、3か月前からは必ず記述対策を始めてください!
記述をしっかりと対策すると択一の点数もぐんぐん伸びます!

民法と行政法だけで配点の6割を超えるという事をしっかりと意識して、勉強計画を立ててください!

②憲法はほどほどに勉強する
憲法は配点の1割程度ありますが、対策は容易ではありません。
従って、勉強時間を憲法に費やしすぎるのは得策ではありません。
人権はテキストに掲載されている判例、統治は重要条文をしっかり読んで過去問をしっかりやればそれで十分です。
多肢選択対策のために判例の読み込みは必要ありません。

③会社法は捨てない
確かに会社法は初学者には難しい科目ですが、捨てるのはもったいないです!
最初は分からなくてもある程度勉強すれば3問くらいは簡単に取れるので、捨てずにある程度は勉強してください。
独学の方は公塾で提供している講義動画を活用してください!

④一般知識はそんなに心配しなくてよい
足切りが怖すぎて一般知識に多くの時間を使ってしまう受験生もいますが、近年の一般知識は時事問題が中心に出題されますので、その部分と個人情報保護法関連をしっかり対策しておけば足切りに合うことはないです!
文章読解が苦手な方はしっかり対策してください。

⑤基礎法学は対策不可能だと知る
基礎法学は学習範囲外である刑法や訴訟法から出題されることもあるため、完全に対策することは不可能です。
勉強の最後にテキストに書いてある範囲と過去問をやれば十分です。
それ以上に対策するのは完全に時間の無駄です。
予備校の茶番に付き合う必要はありません。


■本試験攻略
本試験は2時間30分/3時間で必ず解く⇒30分は予備と見直し時間!
本試験はマークシート中心だが記述もあるので、Bの鉛筆2本ととシャープペン1本、消しゴムをもっていくことをおすすめします。

会場によってはうるさくなるためある程度覚悟しておいてください。
勉強してきた事を実践すれば必ず合格できるはずです!

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