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「はもにかるた2023」から「はもにかるた2024」へ

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

ハーモニカのあるあるネタを「かるた」で綴ったWebコンテンツ「はもにかるた」企画が、このたび無事に新たなる1年を迎えました。
初年度は、私自身が考えたネタ数をのぞき、誠にありがたい事に、217点ものご投稿をいただく事ができました。
ご参加いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!!

元旦より、2024年度版を「はもにかるた専用X(旧Twitter)」にpostさせていただきました。
今までの投稿作品は、各カルタ絵柄の下の返信欄に、一連で添付させていただきますので、ぜひご覧下さいませ。
これからもこの募集は続けさせていただきますので、何かハーモニカのあるあるネタを思いつかれた方は、ぜひカルタ絵柄のpostの返信欄に、お気軽な書き込みをお願いいたします。

さて、一昨年末に思いつきの急ごしらえで始めた企画でしたので、私自身が(よくよく考えるとこのカルタネタはダメだな)と思えるものがいつくもあり、さすがにこの機会に、ネタの一部を入れ替えさせていただきました。

では最初に、「それって、他の楽器でも言えることじゃないの?」というイマイチネタについて、入れ替えのご報告です。

まず「遊ぶように吹けるのさ」です。
これは我ながらダメなネタですね。
上手くなればどの楽器でも遊ぶように吹けますし、何より、遊ぶような楽しげな雰囲気より、むしろ悲しげなのがハーモニカの印象ですから。
という事で、これを「哀愁漂う その音色」というネタへ入れ替えました。


次に「カッコ良いかは、人による」です。
これは私の似顔絵で自虐的にまとめたネタのつもりでしたが、「それは演奏者だけの話ではない。映画スターやスポーツ選手とかだって、みんな同じだ」という話になります。
という事で、「なぜハーモニカを吹いていると、カッコが良さそうに見えるのか?」という点を「楽器で顔が隠れるから」という物理的な理由にからめたネタで、「かっこいい 顔の半分ハーモニカ」に入れ替えました。

次のネタは「もっと吹いてと言われたい」です。
まぁ、「もっと吹いて」というのはハーモニカっぽくはありますが、他の楽器でも言える事ですので、ハーモニカならではの話とまでは言えません。
これを「ハーモニカが小さい」という点と「Keyの分だけ持っていなければならない」という点に着目したネタで「もしものために 予備持って」に入れ替えました。

続いて「私の考えるハーモニカらしさ」が、みなさんの共感を呼ぶ事が出来なかったネタです。

まず「月を眺めて むせび泣く」というネタです。
私は「箱根甘酒茶屋劇場ー箱根八夜ー」などを企画して来て、ブルースハープのベンドサウンドの中に、強烈に「和の侘び寂び」を感じた経験から、雅楽のひちりきなどにイメージを重ねてみたネタなのですが、これがイマイチ伝わりませんでしたね。確かに、月に向かって吹く楽器なら、普通は尺八や篠笛の方ですし。

という訳で、これを「ついに出番だ エンディング」という全く別のネタへ変更しました。
せっかくのステージなのに、最初の自分の出番が「曲が終わる頃になってしまう場合が多い」という、ハーモニカならではの悲哀をネタにしてみました。

このエンディングネタの一方で、「お先に吹きます イントロを」というネタについても、誰かと競ってイントロを取り合う楽器という訳ではないので、ややピンと来ないネタという理由により、全く別の「おにぎりみたいな ハモニカマイク」というネタへと変更しました。

このマイクの形状は昔ながらのデザインという理由もありますが、ハーモニカとマイクを両方持ちやすく、歪んだ音を作りやすいという側面もあり、ハーモニカならではのマイクチョイスと言えるはずです。
「イントロ」にしても「エンディング」にしてもハーモニカならではというのは間違いないのですが、ネタにする文章にまでまとめるというのは、なかなかの難問ですね。

続いてのネタは「背中丸めて 悲しげに」です。
これもハーモニカの哀愁を感じさせる部分だと私は思っていたのですが、エレクトリックでダイナミックに吹くブルーハーツのヒロトや、ギターを弾きながら首に下げたハーモニカを吹く長渕 剛などを想像すると、ブルースハープは決して地味な楽器という印象ではありません。
そもそも背中をまるめるのは、楽器の小ささから来る定番フォームなのですが、スタープレーヤーだとまた勝手が違うようです。

そこで、これを楽器が小さいため、どんな狭い立ち位置でも演奏が可能という視点で「狭い場所でも 吹けるのさ」というネタへ変更しました。
弦楽器や管楽器などは何かとかさばるので、これもハーモニカらしい個性と言えるのではないでしょうか。

次に「めまいがするほど息苦しい」というネタです。
確かに初心者の頃は、誰もがハーモニカを吹くのが苦しくてしょうがないという感覚を持ちますが、慣れてしまうと「めまいがするほど」には共感ができません。それって、何かやり方が間違っているんじゃないの?なんて突っ込まれてしまいそうです。

私としては、他の人からは「苦しそうに見えているらしい」という点を表現したつもりだったのですが、なかなかネタに共感を得られず、これを「目を閉じてから 吹く楽器」というネタへと変更しました。これならば誰もがうなずく「ハーモニカあるある」のはずです。

そして、「目を閉じるなら、譜面はどうやって見てるの?」と続く質問に「え?ハーモニカ吹く人って、みんな譜面を読めないよ」という答えが続くのも、定番の会話の流れと言えるでしょう。

最後に私のネタ切れから来た「逃げのネタ」の変更についてです。
実は「#(シャープ)がないから ベンドする」というネタと「♭(フラット)がないから ベンドする」というネタが両方あったのですが、共に同じ意味ですし、自分ではギャグになると思いきや、意外なほどウケませんでした。
そこでテンホールズらしいベンドでのフラット作りの方のネタを残し「#がないから ベンドする」の方を「失恋したなら 吹くチャンス」という全く別のネタに変更しました。

これもまた「失恋なら、他の楽器でも」と思われるかも知れませんが、悲しげな音色はもとより、振られる現場にまで持っていける小ささ、ふられた瞬間にポケットからサッと取り出しむせび泣かせる事ができる小ささは、唯一ハーモニカだけだろうという事で、どうぞご理解下さいませ。

という訳で、8ネタを入れ替えさせていただきました。みなさんに投稿していただきましたネタも含め、よりハーモニカならではのあるあるネタが誕生し次第、毎年ネタを入れ替えて行きたいと思います。

実はこの投稿企画には、1人で何ネタも出していただいた方々や、中には全ネタを制覇された猛者の参加者までいらっしゃいました。
特に運営側の私自身、大変驚かされたのは、絵柄も含めてご投稿頂いた方がおられた事でした。
その中で、数点をご紹介させていただきたいと思います。

という訳で、これからもハーモニカならではのあるあるネタで綴る「はもにかるた」企画を、ゆる~く続けて行きますので、ハーモニカを吹いている方も、吹いていない方も、どうぞお気軽にご投稿にご協力下さいませ。
なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。

企画・管理担当 広瀬哲哉 2024年1月1日