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パンダ号の街・上野

上野発の夜行列車降りた時から、青森駅は雪景色・・・。

この有名な歌にもあるように、わたしの地元である青森と東京都上野は切っても切り離せないような土地である。夜行列車がまだ走っていた時は始発駅と終点であったし、今でもやっすい夜行バスは東京行きのものは上野でおろされてしまう。(しかも名前がパンダ号という田舎者をなめくさっている名前だ)

けれども、東京に上京してきて特に上野に行きたいと思ったことはなかった。地元にいる友達がたまに東京に来た時に交通で便利だからという理由で上野待ち合わせをしたりお茶をしたりしたことはあったけれど、東京の友達とわざわざ上野で遊ぶことはなかったのである。

だいたい上野なんてものは「ザ・田舎者」の代名詞のような街で行きたいと言えば「田舎者」のレッテルが貼られるようで東京に住んでいる友達に上野で遊ぼうとはなかなか言いづらいものがあった。上野に行っても上野動物園、上野公園、国立科学博物館のように駅から徒歩5分のところで全てが完結するように観光名所が立ち並んでいて、街自体を楽しむなんてことはあまりないんじゃないだろうか。アメ横くらいか?まあ、アメ横もかなり駅からは近いけど。

他の街を歩いていて、ひかりに導かれるように上野に到達したことは結構ある。浅草だったり、鶯谷だったり、近隣の街から散歩をスタートをすると最後にたどり着くのは輝かしい上野という街であるのだ。

街自体を楽しむことはないのに、なぜか引き込まれてしまう場所が上野で、東京のスタート地点が上野である青森県民は結構恵まれているのかもしれない。

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