新入社員の傾向・フォロー編
全国的に気圧低下の本日、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私はぐったり。
新入社員の皆さんは入社から半月、なんとなく職場の雰囲気や仕事の大枠がつかめてきたのではないだろうか。私は社会人1年目のゴールデンウイークあたりでものすごく肩が凝った。力が入っていたのだろう。
さて、はもんの優しさ担当として、今回は上の記事で書かれていることにフォローを入れてみよう。”今どきの若者”論には反論したくなる性分なのだ。
1.二極化思考が激しいのはワーキングメモリに余裕がないから
ワーキングメモリとは、情報を処理するときに一時的に使う短期記憶のことである。ワーキングメモリはまな板に例えられることもある。まな板の広さに限界がある以上、一度に調理できる量が限られてしまうように、脳も一度に保持して処理できる情報量は限られてしまうことが知られている。
つまり、一度にたくさんの情報を与えられても、それを処理できるように人間の脳はできていないのだ。まとまった意味のまとまりがないと記憶もしにくい。白と黒の間にグラデーションがあることを知っていても、#2b2b2bをより単純化して#000000にしてしまった方が覚えやすいのだ。
短期集中プログラムにおいては、二極化思考になりやすいことを前提として、メモリを整理する時間を取ることを提唱したい。
2.細かいことでも聞きにいくのはすばらしい
内定を辞退したらコーヒーをかけられる。就活生の間でまことしやかにささやかれている噂だ。コーヒーをかけられることはないにしても、個室で引き留めにあうなんて話はよく聞く。この話を聞いていたら、リスクを避けるために電話で辞退を連絡しようと思うのは自然な思考だ。
「出社は何分前がベストなんでしょうか?」
新入社員は1番に出社しなければならないだとか、始業30分前には来ていなければならないとか、始業前に掃除をしろだとか、新入社員の出社に関する言説は巷に溢れている。何が正しいかわからない以上、リスク回避の行動を取るのは理に適っている。そしてそのリスク回避のための行動が「事前に質問する」なのである。すばらしい行動ではないか!
出社時間を聞くことが正解を求めるささいな質問に思えるのは、出社時間を細かく気にしなくても問題ない環境だと私たちがすでに知っているからである。新入社員には新入社員の合理性がある。それを理解してあげたい。
3.間違いに突っ込むのは誰にとっても至難の業
大学生の考えるコミュニケーション力と社会人のコミュニケーション力は意味するところが違うとは、よく言われることだ。まあそれはあるかもしれない。
とはいえ、数回しか会ったことがなく、ちょっとしんどめのことを言った後に関係をフォローできるかどうかもわからない相手に対して間違いを指摘できるか?いや、きっつい。明らかに間違ったことを言っている相手ならば、そうじゃないよねと伝えるにも時間とエネルギーがいる(伝わる相手ならば”明らかに”は間違わないはずだからだ)。
その後一緒に働くのであれば「違うんじゃない?」と言うかもしれないが、違う部署の人ならほっとくかもしれない。ねねっちが経験したシチュエーションがわからないが、グループワークの残り時間が少ない、あるいはやることが多くても適当に流すだろうと思う。
心理的安全性が確保されていなければ、新入社員だろうと誰だろうと、他人の間違いにつっこむのは難しいのじゃないだろうか。
というわけで新入社員の傾向にフォローを入れてみた。
まだ余裕のない時期だと思うが、そのうち「あの頃余裕なかったな」と笑えるようになるからぼちぼちがんばっていきましょうね。
(どみの)