ベリーショートトリップ〜たまにどこかに行っている〜
31 四十路経
数日間昼夜逆転の生活が続き、すっかり本来の夜行性が戻ってしまった。
深夜、低くラジオをかけ、クローキーにどうでも良いドローイングなどして眠気が訪れるのを待つ。
2時すぎ、スマホを開くと母親からラインが入っていた。
[じいちゃんが亡くなりました。連絡ください]20:20
その時間はまだ仕事中だったため、受信に気づかなかった。帰宅してもなぜかその日はスマホを離していた。
[わかりました]
と、一応そっけない返信をしたが、母はもう寝ていたようで、折り返しの連絡は