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【タイドラマ感想】ほぼ死角なし!良作『Never Let Me Go』でGMMTVの本気を見よ

PondPhuwin、はじめまして。
いま完全に沼落ちしているPerthChimonがただ観たくて、、、そんな不純な動機で見始めたらあらびっくり。超良作でした。2023年に観た中だと今のところナンバーワン!語ります。

映像、音楽、演出、凝ってます

とにかく映像の構図やひとつひとつの音楽、各話テーマの入れ方なんかもめちゃくちゃ凝っててかっこいい。タイドラマでは初めて「音楽かっこええなあ~」と思ったかも(Ost等じゃなく劇中のね)。
『KinnPorche』がひとつの分岐点だったのかなと思う、ノアール&バイオレンスな空気感です。中国語が全体的なキーになっているのですが、それもオリエンタルな妖しさをうまく演出できている。
アイドルに「楽曲系」があるように、BLにも「作品系」があってもいい。ストーリー以外にも見ごたえたっぷりでした。そうそう、タイドラマ定番のトンチキ効果音も少なかったね。

キャラクターとキャストが噛み合いまくり

ヌン・ディアオ役のPhuwin、本当に育ちが良さそうなおっとりさ&端正さ。そしてほぼフランケンシュタインだったパーム役のPond、彼にここまで合う役、ほかにあるのかな?従順で強く不器用な男、彼以外できなかったのでは。
そして…PerthとChimon。顔がいい…終始かわいい…最終話のPerthの演技には本当に脱帽しました。Chimonも同様、キャラクターの繊細さが伝わりました。キャリアを感じます。
悪役だったチョッパー父役のNatさんも絶妙に小物感があって最高。Friend ZoneでSingtoの彼氏役だった人ですね。
キャストに合わせて原作書いたようなフィット感。これが私的いちばんよかったポイントかも。

貫かれたテーマ「自分の人生を生きる」

タイドラマを観る上で大切に思っているのが「一気通貫したテーマ」と「心情描写の丁寧さ」と「登場人物の成長」。そのすべてがしっかり描かれているし、ブレないのがよかったです。特にヌン、とても成長した。第一話と最終話の顔つきがまるで違ってる。Phuwinもすごい!
わたしが思うこのドラマのテーマは「人のためでなく自分のために、自分の人生を生きろ」ということ。ヌンもパームも、チョッパーもベンも、取り巻く環境に合わせて生きざるを得なかったのに、最後には大切なことに気づき、大事な人を見つけ、自分の気持ちに正直に生きる。そこにいたるまでの過程がしっかりと描かれていたと思います。そしてもう1回言うけどみんな演技がよかったんです。

わたし的”ツッコミ”ポイント

それでもやっぱりある、ツッコミどころ。もう少し「なんで好きになったの?」っていうところの深堀りがほしかったです。特にベン!ヌンを好きになった理由は「自分に似ているから」というのはわかったのですが、チョッパーとカップルになったのはなんか、余りもの感というか、こじつけ感を覚えてしまった。パームがヌンを好きになった理由ももう少し知りたかったです(わたしの洞察力が低いのかしら)。
あと…最も笑ったのはベンからヌンへの「切り絵プレゼント」…とんでもクオリティでした。全体的にベンは結構イタい奴っぽくておもしろかった。顔はおそろしいくらいかわいいんだけど。

まとめ:すでにリピートするほど好きな作品です

結構人が死にますし、バイオレンスなシーンもありますし、とにかくキュンキュン萌えBLが好きな人は厳しいかもしれませんが、BL定番シーンの詰め合わせドラマに疲れてそろそろ見ごたえある作品が観たい方にはおすすめです!もちろんキュンする場面もありますし、BLならでは、家族へのカムアウト問題や恋の葛藤シーンも描かれています。
ひとりひとりの演技や名シーンについてもっと語りたい!マジで。個人的大ヒットな作品となりました。


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