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「繋げて」「紡いで」ライブMCから見た大切な時間

 突然ではあるが皆さんは、これから行われようとしている
「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~」において、どのシーンに注目しているだろうか。
やはりアニメ2期を経たライブということで、初披露となる挿入歌が、どのような演出で、我々の目の前に現れるのかが気になっているところだろうか。

 確かにライブであるので、多くの方がそれを期待しているとは思うが、それ以外にも、ライブ終盤の「MC」にも注目して頂きたいと思っている。
MCは素晴らしい時間なのである。更に言えば、ある「彼女」のMCが特に素晴らしいのである。よろしければ最後までお付き合いくださいませ…。

ライブ終盤のMCとは

 私が先ほど述べたライブ終盤のMCとは、アンコールで(一応今回もあるとは限らないと言っておく)曲を披露し、9人がステージに並んで今回のライブを通しての、感想や想いを述べる時間のことである。
私はこの時間がライブ披露と並ぶほど好きなのだが、それは等身大の彼女たちの想いを垣間見ることが出来るからである。

Aqoursのライブは、基本的には一日目と二日目の差をなくすように、同じ曲をどの日程でも披露する。そしてそのライブ曲に向けてのOSTや照明などの、私たちの胸を躍らせる演出がある。
それと比べると、終盤のMCには運営側からの演出なんてものはない、ただ彼女たちの声が会場に響く空間がそこにはある。
そしてそこには、その日にしか聞けない、観ることのできない景色があるのだ。それはある意味、キャストの方々がその日、その時間にしか湧かない感情に左右される分、同じ言葉はほとんどないともとれる。だからこそ、その時間は貴重である。

 このMCの時間では、私の中で多くの名場面があった。高槻かなこさんの
「Aqoursの夢が、みんなの夢になるといいな。」と、Aqoursが夢を追いかける様が、ファンみんなのチカラへとなって欲しいという願いを、笑顔で語られた瞬間。
逢田梨香子さんの「大変なことや嫌なことがあってもAqoursのライブを通して頑張ろうと思える気持ちになってもらえるように」という想いで2ndライブに挑んでいたという決意。
どれもが私の心に強く残っている。おそらくライブを観ていた皆さんもそうではないだろうか。
そしてMCの際に一際輝く方がいる。それは伊波杏樹さん、その人である。

伊波杏樹の言葉はどこから

 伊波杏樹さん(以下杏ちゃん)のMCは、その想いの強さやエネルギーがゆえに、ファンのみならず、共演者も泣かせてしまうほどである。特に鈴木愛奈さん、小林愛香さん、逢田梨香子さんのギルキス組は、元々涙もろいこともあるようだが、聞いている途中に泣いてしまい、そのあまりの泣きっぷりに杏ちゃんのMCが中断することもしばしばである。
何故これほどまでに彼女の言葉に心を動かされるのか、それは彼女の人柄の一部を見ていく必要がある。

 2ndライブツアー埼玉公演1日目でのMCにて彼女は、
「私たちの方こそ感謝したいのに、みんながありがとうと言ってくれるのがすごく嬉しい。」と述べている。そしてその後、出演者が退場する際に、他のメンバーが手を振っているなか、杏ちゃんだけは深く一礼をしている。

撮り方がアナログ過ぎて申し訳ない。

 ここは感謝についてMCで述べた後に、深く一礼をすることで、さらにMCの内容が強い意味を成す場面であった。それと同時に、発言したことを行動で示す彼女の真っ直ぐさも垣間見れる。

 またAqoursがナンバリングライブよりも先に、本当に初めて客前で踊った「ラブライブ!サンシャイン!! Aqoursスペシャル課外活動 みんな準備はできてるかい? ~せーのでSUN SHINE!!~」において、杏ちゃんは涙を流して以来、今日この日まで、私たちの前で涙を一度もみせていないことからも彼女の人柄がみえる。

撮り方がアナログ過ぎて申し訳ない。
画像はこぼれた涙を逢田さんに拭ってもらっている場面。

 少し妄想に付き合ってほしい。この日はラブライブ!ひいてはμ'sの後続(当時はファイナルを宣言したものの、ライブを控えていた時期)として、初めてAqoursを披露する場であった。おそらく計り知れないほどの重圧が、リーダーであり、センターである彼女にはあったであろう。
それがファンの歓声を聞いたとき、初めてAqoursとして迎え入れられる光の海を観た時に、その重圧が少し軽くなったと私は思う。そして涙が止まらなかった。(確かではないが、このライブ後のニコ生でも、アニメ化決定の際に誰よりも先に涙声になっていたのも杏ちゃんであったはず。)

 それからは涙を流していないのは、もうこれ以上泣かないと決めた意志を私は感じる。事実、2ndライブのMC中でも目が潤んでいる場面はあったが、息を整えて、涙がこぼれないように抵抗しているようにも見える姿がBlu-rayに収録されている。

 このことから、彼女の人柄の一部として、発言したことをすぐさま行動で表す素直さと、一度決めたことは何としてでもやり遂げようとする強さが、見えてきた。そんな意志の強さと混じり気のない素直さをもって語る、彼女の言葉に我々は感動を覚えるのではないだろうか。

心を動かし動かされるものは

 話は変わるが2ndライブにおいて、これ以上泣かないと決めたであろう彼女の目が、潤んでいる場面は、どの瞬間であったのか。
それは「ラブライブ!サンシャイン!!をAqoursを愛してくれる人がこんなにも増えたんだと思ったら、思いが強くなるんです」というMCと共に、みかん色一色の会場を見渡した時であった。
先述した初めてのライブの舞台である、メルパルクホールのキャパシティは約1500人であり、一方、2ndライブのさいたまメットライフドームの動員数は2日間で8万人を記録したとあるので、1日約4万人にのぼると言われている。ここ2年で何倍にも膨れ上がった光の海に、杏ちゃんの目は潤んだのだろう。

栃木の天気予報テロップで小宮さんが映る奇跡 

 そしてこの、目が潤んだ場面からわかることは、私たちファンが、彼女の言葉で心を動かされていると同時に、心動かされた私たちの声援や、熱くなった気持ちでブレードを振ることで、彼女の心もまた動かされているということである。
「見たことのない軌道を追いかけてきたら、みんながそばにいてくれて」
「みんなの笑顔をね、私は見てるんだよ。見て感じてるんだよ。」

 心を動かされた彼女から放たれる「みんな」というフレーズ。
10人目としての私たちも含めている「みんな」とは、ライブ中においてはその行く末を、全力で応援して「見守る立場」だと私は考える。キャストとの方々とは、少し間を空けて、私は居るのだと思っている。10人目と言ってくれたとしても、そもそもステージに上がって表現するのはAqoursの9人でなのであり…






「みんなで輝いてくれますか!一緒に輝きを追いかけてくれますか!!」





どうやら杏ちゃんはそんなこと思ってなかったらしい。
MCとしてステージ上で、互いに心を動かされたもの同士が、気持ちを確かめ合う。伊波杏樹は自分自身を通して、私たち10人目の想いをステージまで引っ張ってくれているのだ。
それはあの時の彼女のように。


 

大切にしてほしいもの

 一緒に輝ける瞬間は何もライブで曲を披露するときだけではない。確かに感動する誰かの演出はないけれども、私たち自身が彼女たちの問いに答えること、その意思を拍手で、持っているブレードで伝えることで、私たちも一緒にその空間を創り上げればよい。

 そしてその時間こそがライブ終盤のMCだと私は思い、この時間を大切にしてほしいとも感じる。それにはみんなで創り上げることを意識した「思いやり」が大事でもある。突拍子なことなどしなくていいのだ。
だってもう気持ちは彼女たちのもとに届いているのだから。

 



 本文をお読み頂きありがとうございました。こちらは最後に2ndライブの終着駅であり、3rdライブの出発点でもある、埼玉での2日目公演の伊波杏樹さんのMCを、文字起こししてみたので、良かったらこちらまで読んで頂きたい。
 本来はこの全文を読んでもらってから、私の気持ちを述べてこうと思ったのだが、この杏ちゃんのMC全文の後にわたしが何を言う必要があるのかと、そのエネルギーに打ちひしがれたので、このブログの最後を飾ってもらうことにした。

 文字を起こして気づいたのは、どこで句読点を入れるか、「!」マークは入れるのか、間をあけるために「…」は入れた方がいいのかと、悩む場面があったこと。おそらくライブのMCのように、どなたが文字を起こしても、全く一緒には、なかなかならないであろう。
なるべく聞こえたとおりに起こしているとはいえ、知らず知らずのうちに、私の聞こえた杏ちゃんのMCとなっていったのだが、それも含めて私の中の「ラブライブ!」だと思って読んで頂きたい。

それでは最後に、3rdライブ、びっくりされに行こうぜ。


はい!ということで!えーセカンドライブツアー!ファイナル!
本当に皆さんありがとうございまーすぅ!
昨日も言ったんだけれども芝生転がってきてないかーい!?
立ち見見えてるかー!?
スタンドも転げ落ちてないかーい!?
アリーナは出し切ったかー!?!?
みんなありがとー!
あ、それとライブビューイングも盛り上がったかー!?
油断してたでしょー!ちょっと私も油断してたから(笑)
大好きなんだけどね。
はーい!ということで、いやいや、もうほんとに、あっという間で、
名古屋、神戸、埼玉と、まぁ私たち、初めての、ライブツアーということで、えー1stライブは横浜アリーナというそれこそほんとにおっきくて!
もう…いろんな想いがあった1stライブだったんですそれぞれのメンバーがでもあんだけ、
皆さんのおかげで輝けて皆さんに支えてもらえてゼロをイチに出来たことが、私は本当にうれしくって!
その場で、セカンドライブツアーの発表も出来て…
なんかこう、本当に、皆さんがいなかったら、こんなに素敵な景色をみることは出来なかったんです。
やっぱり、青ジャンとかをね今日歌っていて、海外とかでもあの曲ってやっぱ歌わせていただいたりとか、
いろんなフェスでも私たちAqoursを知っていただく第一歩として歌わせてもらってるんですけど、
本当に見たことのない軌道、追いかけて、きたら、みんながそばにいてくれてAqours9人との、想いもどんどん強くなってって、Aqoursっていうカタチがどんどん見えてって、
その中で、このツアーファイナル、sei…あぁちがっうそうそ!埼玉メットライフドームに立つことが出来て、ほんとに、はーい、私は夢をみてるのかなって思う時があるんです。ステージに立ってて。
だけど!みんなの笑顔をね!みんなの笑顔をね!!私は見てるんだよ!!
見てるんだよぉちゃんと!見て、感じてるんだよ!
だから!本当に、幸せだなって思います。ふふふっ。
これからもずっとずっと、みんなで輝いてくれますかー!!!
一緒に!輝きを追いかけてくれますかー!!!
(メンバーに対し)よかったね!嬉しくない!?愛奈どおした!?
(鈴木愛奈さんが泣き、また泣かしたでしょという問いに対し)なんでよ!?だって嬉しいんだもんさ!嬉しいんだよ。
それをまた9人で、一緒にこうして感じれるのもとっても嬉しいんです。
本当に、ラブライブ!サンシャイン!!をいっぱいいっぱい愛してくれて、Aqoursを愛してくれる人がこんなにも!
こんなにも増えたんだと思ったら、………思いが強くなるんです!!!
みんなー!Aqours大好きですかー!!!
ずっとずっと大好きでいてくれますかー!
3rdライブツアーでも会えますかー!
ライブビューイングでも観れますかー!
それはちょっとこっちサイドの問題かもしれませんけど(笑)
わかんないけども(笑)決めちゃったよワタシ、
権限あるみたいになっちゃった(笑)
ほんとに皆さん、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
これからももっともっと!沼津、ラブライブ!サンシャイン!! Aqours
いろんなことを、繋げて、紡いで、
皆さんに最高のものを届けたいと思います!
3rdライブツアー、絶対ビックリさせてやるからなぁ!!!
期待して待ってるんだぞぉおおおおお!!!
本当に本当にありがとうございました!
高海千歌役、伊波杏樹でした。


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