見出し画像

野原工芸木軸ペン☆三年経ったらどんな感じ?

遙か昔、書き物をしようと鞄からノートとシャーペンを取り出したとき、大人はシャーペンは使わないよ、ボールペンだろうと一緒にいた友人から指摘されたことがある。
はぁ?って当時はかなり驚いたが、なるほど、それが大人なのかと友に倣い、早速三菱のUNIボールペン0.38を購入して切り替えた。

当時通っていた大人の学習スクールの黒板の板書、日記や書き写し、ディスカッション時の言葉のメモなどボールペンで書くようになった。

当たり前だけど筆圧関係なしに一定のしっかりした書き文字が、とても読みやすく、また書き損じないように注意して書くから上手くなったように見えて感動した。

最近はボールペンから更に筆圧を必要としない万年筆がメインになっている。力を入れずにスルスル書けるのが楽しい。書き損じを気にしなくなったから書体は崩れてきたけれど。

欧米では幼年時は鉛筆を使い、中学生位の年の頃に筆記具はボールペンになっていくらしい。
アメリカ在住の姪っ子、甥っ子が日本に遊びに来たときは、こぞってサラサやJETStreamのペンを買っていった。日本製のペンは書きやすく、クラスでとても人気があると言っていた。
替え芯ダース買いには驚いた。
日本技術の粋を集めたクルトガダイブや木軸の雄パイロットS20を見せても反応が鈍くておばちゃんとしては哀しかった。

メイン筆記具は変わっていくけれど、シャーペンから卒業はしていない。

カフェで物書きするときは、シャーペンで書いている。

通りすがりの人にチラリとノートを見られても何が書いてあるか判らないようにしたかったからだ。

みないよね…普通。人のノートなんて。
自意識過剰で恥ずかしい…。

最近は直接デジタルツールに打ち込むようになったけど、今でもアイデアを考えるときは、書き直したり修正しやすさからシャーペンを愛用している。


野原工芸を知った時、そんなに人気があるペンはどんな書き味なのだろうと想像や夢が膨み、勢いのまま購入しようと通販ページを開いてみたら、その年の年内および翌年の上半期の販売分予約は終了していた。

ん?これじつはとんでもない文房具なのでは?

このペンで書くだけでスラスラとアイデアが飛び出し、筆が進むんじゃないか?なんて事はならないのは判ってはいるが、ますます期待値が上がっていく。

文具系 YouTuberしーさー 氏の紹介により、私を含めてキッズ達の憧れのペンになりつつあった。

翌年どきどきしながら通販開始を待っていると、ついに公式サイトに通販アナウンスが。
たしかその日は平日。
学生さんたち阿鼻叫喚。子供は学校に行ってるし、授業中に申し込みなんて無理!!
購入希望者の何割かはこの日程で振り落とされたにも関わらず、2021年 下半期販売分の野原工芸の通販受付はアクセスが殺到し、サーバーダウン、通販一時中止の事態となった。

こんなに人気が高いと思っていなかったので驚いて思わずnoteの記事にしてしまったくらいだ。

運よく、私はサーバーダウン直前にカートに商品を入れることができ、店舗訪問の予約もできて、店頭で欲しい軸を選んで購入することができたのだけど。

3年経った今でも野原工芸は相変わらずの人気で、通販購入の難易度は高い。
店舗訪問予約ははがきで抽選方式に変わり、ハードルは高いままだ。


三年経って書き味、軸はどうなった?

木軸はオイルメンテが必用という触れ込みに、ずぼらな私は実のところ及び腰だった。

だから、最初に通販で購入した紫檀は『丈夫そう』『色の変化が少なさそう』で決めた。

店舗購入時に、メンテはそこまで厳密にはやらなくて良い、日々使っていれば手脂で充分ですよと、店員さんから心強い言葉を頂いて、ほっと一安心した。
白と茶色のバイカラー軸が欲しかったのだが、もしかしたら境目のところから割れやすいかもと聞いて、購入は断念した。

木軸オイルメンテはとくにしていない。
艶が足りないのかな?と感じた頃に年1回程度。
結果、今のところひび割れは無し、外観を損ねることなく、無事に三年使えている。

上からマーブルウッド
シーオーク
紫檀
スタビマーブルウッド
スタビカエデ瘤


①紫檀 旧型シャープペンシル

もともと濃い色なので目立つ経年変化は少ない。
もしかしたら艶が減ったかも。
購入時のレビューでは木の堅さを感じる重さは気にならないと書いていたが、②を入手してしまうとやはり軽い方がいいのか出番が少なくなってしまった。
現在は気分転換用二軍シャーペン。

②スタビマーブルウッド斑紋金具 旧型シャープペンシル

紫檀軸より軽いということもあり、使用頻度高い一軍ペンで活躍中。
ペンケースに戻すとき、芯を押し込んで戻すを繰り返していたら、一度芯詰まり起こしてしまった。なんとか自力で修理できました。パーツ破損しなくてよかった。油断禁物!

ガイドパイプ式は、パイロットS3を落としてパイプをへし折った事があるので、万越えの高級文房具で買うことは無い。怖すぎる。

この旧型を大事に使っていきたい。
本当は固定式金具が欲しい。
2021年の通販時に同時に申し込むことが出来なくて、次回通販再開時に申し込もうと思ったら、販売終了してしまった…悲しい。

③スタビ カエデ瘤 孔雀斑紋金具 スリムボールペン

書きだしの掠れが気になり、ジェットストリーム黒に交換済み。

斑紋金具は、使用頻度によっては加工が剥がれて変色したり、緑青が浮かぶかもとの説明を受けたが
3年経ってもとくに目立つダメージは無い。
ペンを一本一本収納できるペンケースを使っているからか。

難点、ノックしても芯が戻らないトラブルを多発する。
芯交換前からこの状態。

④シーオーク スタンダードボールペン

傷ありのB品。購入時の検品で小さな傷が見つかったので、違う軸を用意するとの申し出もあったけど、一期一会でこの軸が気に入ったのでそのまま購入。

購入品の中で一番木軸らしい木目。
軸は素敵なのだけど、筆記字にカタカタとした音が鳴るのが気になる。

クリップは、せっかくなので普段選ばない玉クリップにしてみた。
これだけは後悔している。
普段選ばないのは訳があるのだ。
玉の形が好みじゃなかった。

AURORA万年筆の玉クリップは、クリップの板から玉にかけてのカーブがゆったりとなめらかで一体感があるのだが
野原工芸の玉クリップは板の先に玉!!ドン!!と玉の主張を激しく感じてしまう。

玉クリップは平クリップより、ペンホルダーに刺すときにしっかりと挟まるのだが、力を使って押し込むことにストレスを感じてしまう。

本店に行く機会があれば、持ちこんで交換してもらおうと考え中

難点 ノックしても芯が戻らないトラブルを多発する。

⑤マーブルウッドスリムボールペン

美しい。とにかく美しい。
ジェスト赤に芯交換して、校正用のペンとして活躍中
マーブルウッド、三年経っても幻想的で宝石のような美しさをキープしている。

色は多少はくすんだかも?
女友達にプレゼントするならマーブルウッド一択。


南木曽ドライブ旅行がてら、野原工芸に立ち寄って旅の記念にペンを一本…と思っているのだけど、まだまだ気軽に買える日の訪れは遠そうだ。













いいなと思ったら応援しよう!