道しるべ
引っ越して、することといえば、家の周りを探検すること。まあ地図を見なくとも、昼間だし、なんとなく分かる。困ったら広い道路に出て帰ればよい。
ということで家から植林された杉の山に入る。道はあるようなのだが埋もれているので木立を縫うように等高線に沿って歩きやすい所を進む。
急にぽっかり空が見えるところに出る。なぜかこじんまりと白い草花の群落がある。下のどこからか電車の音がする。どこを歩けばいいか。草だらけのところに石碑がある。道しるべ、とある。
はてさてこの辺は道だったのか。杉の木はないものの道はない。
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