部活とはなんだったのか

私の悪いところとして、辞めたいと言い出せない所がある。小学校で習い事をいくつかやっていたが、英会話教室は無駄だった。ほんとうに意味がないが辞めたいと言い出せずずっとやっていた。最終的には、先生と2人でマンツーマンになってしまい気まづくて嫌だった。

部活もそんなに前向きにやってなかったと今になって思う。中学は野球、高校はラグビーをやった。大して上手くないが自分なりに一生懸命に取り組んだ。でもスポーツとして楽しくなかった。嫌な練習に耐える時間でしかなかった。たまに試合をするが勝てるわけでもないし、活躍するわけでもない。そりゃ楽しくない。

ラグビーはそれこそキツいスポーツで、怪我も絶えないし精神的にも追い込まれる。体の大きさも重要なので食事量も結構求められる。そういったこと一つ一つをやる事自体は別に良かった。怪我しても治るし、食べれば体重増えるのだからやればよかった。
でも何のためにやってるのかわかってなかった。試合に勝つためにやってるのだ。と自分でも聞かれれば言うし、負けたら悔しくて泣くのだけど。でも、勝てる気もしなかった。勝てたらいいなぁくらいだった。本気で勝とうと思ったら、言われた練習を黙々とこなしてるだけではダメだとわかると思う。同じことばっかりやっても仕方ない。と今ならわかる。

ラグビーは15人でチームを組む。そもそもマイナースポーツのくせに15人も集まるわけがない。しかも良いイメージなんてないスポーツなのだ。今でこそ日本代表の活躍により市民権が戻ったが、高校の頃は本当に弱い日本代表だった。
それでもなんとか1年に8人くらい入部させるとチームになる。だから血眼になって勧誘をする。体験入部した人たちをもう離さないように頑張る。そして、その後やめないようにしていく必要がある。

もちろんラグビーやったことがない人が来るのだから、試しにやってみたけどやっぱり違ったなと思う人もいるはずだ。でも、やめられると困るということは誰でも察するし、やめるなムードが痛いほど伝わってくるのである。こんな環境嫌でしょ。今ならそう思う。

顧問の先生というのは、今社会人になってわかるがとても大変な仕事なんだろう。生徒の安全を守らなければならない。熱中症、ケガなど気をつけなければならない。更にスポーツの指導を技術、体力、メンタル面にわたって行う。チームを運営するにあたって、部費をやりくりしたり、練習試合を組んだり、他の学校とのやりとりなど想像するだけで目が回りそうだ。学生の時にはそんなこと想像もつかなかった。しかし、これも相性があり当たり外れがある。換えが効かないのが辛いところだ。

つらつら書いた思い出話。部活とはなんなんだろうと思う。
部活辞めたかったんだなぁと今にして思う。

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