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桜咲く頃にぼんやりと考える

「待て、しかして後に、希望せよ」
とは、デュマ「モンテ・クリスト伯」の末尾。

何か事を起こすなり、何かを成そうと思い立つとき、ふとこの言葉がよぎる。


「人(他人)は変えることはできない。
 変えることができるのは自分だけ」
と巷間でも言われる。


これまでの長い年月で、大変魅力的な方にもお会いできたし、(あんな風にはなりたくない)と思った方もいた。


そんな自分は、どうなのだろう。
目標を諦めたり、病気になったり、転職を繰り返し、氷河期と言われたりもした。
ゆっくり休息を取った日々もあった。
「諦める」とは、「明らかに観る」というのが本義と、ある知人から伺ったように記憶している。
半ば諦め、半ば投げやりにもなった。


今は、また再びとは思いつつも、じっくり時を作っていこうと思う。


自己を変えていくことを恐れない。


岩窟王を書いた文豪は、単なる復讐ではなく、そんな事を思っていたのかもしれない。

とにもかくにも、今は、学び合う友を大切にしていきたい。
そう思い、思索し読書する日々。



世間では、今年もまた、厳寒の冬を越えて、桜が咲いたようだ。
厳しき研鑽の日々は、まだまだ続きそうである。

焦らない
慌てない
諦めない

との、秘めたる思いを忘れまい。

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