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大分トリニータ退任のご挨拶

シーズンが始まる心新たな時期に退任の挨拶をすることになり心苦しく思います。2019年から4シーズンお世話になりましたが、2022シーズン限りで大分トリニータを離れることとなりました。在任中にいただいたたくさんのご支援に心から感謝いたします。私が着任した2019シーズンは、J1昇格1年目。カタノサッカーがJを席巻し、ホームゲームでは毎試合1万人以上のサポーターが熱い声援を送ってくださいました。心打たれる応援と当時の選手チャントは今でも頭に残っています。

2020シーズン序盤よりコロナ禍となり、全てが感染予防をベースに考えられ、私たちメディカルスタッフにとっても非常に苦しい時間が今も続いています。そんな中、クラウドファウンディングでの目標額を大きく超えるご支援や、声が出せなくても想いが伝わる手拍子などはいつも私たちの背中を押してくださいました。

最も印象に残っているのは、2021シーズンアウェイ鹿島戦にてJ2降格決定後、ゴール裏のサポーターからいただいた拍手です。J2に降格する経験ではなく、降格して拍手で迎え入れられる経験は、大分トリニータで働いていたからこそ、味わうことになった唯一無二の経験だと思います。決して誇れるものではありませんが、「自分の仕事は本当にこれで良かったのか、もっとできる事はないか、」と奮い立たせてくれる、素晴らしいサポーターからの後押しでした。

チームを離れる事は昨年から少しずつ考えており、慣れ親しんだ大分という温かい環境に甘え続けては行けない、という自身の人生を考えた上での決断です。新しい環境、出会う人、条件、プレッシャーの中でもっと成長し、アスレティックトレーナーという仕事の価値を高めるためにもチャレンジが必要だと考えました。

大分の選手の皆さん、下平監督はじめとするスタッフ、クラブの皆さん、サポーターの皆さんともっと一緒に同じ目標を追いかけたいという思いもありましたが、諸行無常。同じ時を過ごさせていただき感謝しています。サッカーを通して、人々に勇気と希望と感動を与えるという大きな目標を、チームを離れた選手やスタッフ、チームに残る選手スタッフサポーターの皆さんとともにそれぞれの環境で一緒に追いかけていけたらと思っています。4年間ありがとうございました。


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