星組「ディミトリ」はまの的プレゼン

①星組名物トップコンビ☆ビジュアルは二次元、
その実体は“技術でバトルをくり広げる”礼真琴さん×舞空瞳さんが「ディミトリ」で魅せるのは…
卓抜した、そして細やかな演技力！！
聡明かつ心穏やかな青年ディミトリが、己を捨てて大切なものを守る姿に
そして、ルスダンの活発な美少女から孤高の女王にならざるを得なかった変化に、感動の涙を禁じ得ない

②これは、とある男女の愛と勇気の物語
国を守るために、我が身を犠牲にしてディミトリとルスダンが(離れた場所で)心を一つに共に戦うトビリシの奪還シーンは圧巻！！
そしてラストで季節は巡り、また冒頭に戻る…永遠にループする物語

③日本人で唯一、ジョージアンダンスのプロ
として活動しているノグチマサフミ先生ご指導のダンスシーンは戦場・婚礼・ラストの祝祭、どれも珍しい振付けで星組さんのダンス力がフル活用されている
戦場ダンスはダンス巧者がそろう星組の本領発揮、目を見張るような大迫力！！
でも、はまのが心惹かれるのは婚礼ダンス！頭と肩が微動だにせずスーーーッと滑るように床を移動するディミトリ＆ルスダンの舞いに、中の人たちの実力(ダンス力では有名)がうかがえる

④ダンス同様、歌も音楽も素晴らしい♪
まず、全ての曲の調べが美しい
同じ歌が状況の変化によって違う意味を持ったり、思いが更に重ねられたりと、物語の構成上で重要な役割を担っている
婚礼で響き渡る聖歌はとりわけ聴きごたえがある、いかにも東欧的重厚なハーモニーの中で、人々の感情がうずを巻く

⑤人の心に残る仕掛け(フック)がある
ストーリーテラーは美しいリラの花の精と醜怪な物乞い、彼が物語の不穏な空気感を司る
ビザンチン美術のイコン(馴染みのあるカトリック美術の美しさと違い、人の畏怖心をあおる厳粛さと怖さがある)を舞台装置で登場させているのも、観客の心を乱し不安にする意図があるのでは？
美しいだけだと、記憶に長くは留まらないから