【DeNA】森敬斗セカンド起用の意図考察
2/24の横浜DeNAのB班の練習試合で、森敬斗がセカンドでスタメン出場していて、ファンから注目を集めました。
この起用についての球団の意図や、今後の森の展望について考察してみました。
これまでショート1本で育成
森はプロ入りしてからこれまで、公式戦では全てショートを守っていて、他のポジションを守ったことはありませんでした。
このように1軍でも2軍でも、ずっとショートで起用されてきたため、二塁・三塁や外野での出場は1度もありません。
非公式戦や守備練習などでは他のポジションを守ったことがあるかもしれないですが、基本的にこれまでショート1本で守備に就いてきました。
こうした起用は他の選手では無いので、球団の育成方針としてやってきたのでしょう。
しかし今回、練習試合とはいえセカンドの守備に就いたことで、今後もセカンドで起用される可能性は高く、公式戦でも見れるかもしれません。
森をセカンドで起用した理由を考察すると、以下の2点が考えられます。
①1軍での起用機会の増加
②伸び悩みからの脱却
1軍での起用機会の増加
他のショートは複数ポジション守れる
森は今年で高卒5年目ですが、まだ1軍でレギュラーを掴めておらず、この春季キャンプでもずっと2軍(B班)でした。
入団当初は将来の正ショートとして期待されていましたが、近年はショート候補を多数獲得していて、もう森の成長に期待している状況では無くなっています。
更に他の正ショート候補は皆、ショート以外のポジションも守れます。
内野に関しては森以外のショートは皆、セカンド・サードを守った経験がありますし、更にファーストや外野を守ったこともある選手もいます。
こうなると、ショートしか守れない森よりも、他の選手を1軍に置いた方が色んな場面で起用しやすくなりますし、森の優先度は下がってしまいます。
例外として、牧や宮﨑のようにレギュラーをしっかり掴むことができれば、ショート1本でも問題ないですが、現状ではそうなってないので森としては他のポジションもできないと厳しい立場でしょう。
何故セカンドを守らせたか?
森がショート以外のポジションを守れる方が複数ポジションで起用しやすくなるという話ですが、もう1つ踏み込むとセカンドを守らせたことにも理由が考えられます。
それは2軍でセカンドが空いていることです。
昨年の2軍内野手の起用を見ると、セカンドで起用されたのは4人でした。
このうち本職のセカンドとして起用されているのは育成の粟飯原ぐらいで、他の西巻・知野・林は他のポジションでも多く起用されています。
つまり二塁を守る選手は少なく、空いているポジションということです。
こうなっているのは1軍で牧がセカンドのレギュラーとして定着していることが大きいでしょう。
今後数年間は牧1人にセカンドを任せられるので、2軍で育成する必要性が薄いポジションになっています。
なので森がセカンドでも出れるようになれば、2軍での実戦機会を増やすことができます。
セカンドはショートと動きが違いますが、森の身体能力なら足を使った広い守備範囲を活かせますし、外野からの中継プレーでは強肩を活かせます。
森のポテンシャルを活かしつつ、実戦機会が多くなるポジションとして、セカンドは最適です。
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