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【横浜DeNA】現役ドラフトで佐々木千隼獲得!

2023/12/8(金)に行われた第2回 現役ドラフトで、横浜DeNAはロッテの 佐々木 千隼 投手を獲得した。
そして横浜DeNAからは 櫻井 周斗 投手が楽天へ移籍した。




現役ドラフト指名結果

今年の現役ドラフトを全体的に見ると、前回と比べて指名された選手の実力が上がっているように見える。

阪神→巨人に移籍する馬場は、今年1軍で19試合に登板して防御率2.45の結果を残した。

西武→ロッテに移籍する愛斗は、今年1軍で73試合 267打席で打率.214 4本 15打点 OPS.559の結果を残した。

2人とも1軍戦力として起用されていて、彼らは計算できる戦力と言える。

こうした1軍での活躍が見込めそうな選手が出ていたのは、現役ドラフトの意義を深めることにも繋がり、良い傾向と言えそうだ。


そしてDeNAも来年の中継ぎ左腕として期待されていた櫻井を放出して、2016年ドラフト1位の佐々木千隼を獲得した。

櫻井放出の意図

櫻井移籍は正直、個人的にも予想していた。

しかし予想選手の中では重要度が高い方で、田中健二朗・エスコバーら今年1軍で登板していたリリーフ左腕を放出したことも考えると、出して欲しくなかった投手だ。

こうなると来年のリリーフ左腕は石川達也ぐらいしか、計算できる投手が現時点ではいない。

ここを不安視する人は多いはずだ。

ただ、こうしたリスクは球団側も当然承知しているはずで、逆に今後の補強が分かりやすくなったと言える。

つまり左腕の外国人リリーフを獲得することがほぼ確実となった。
獲得して1軍戦力として見込めれば、ひとまず石川達也と外国人左腕の2人がいることになるので、極端に少ない状態は避けられる。

この間に2軍から松本隆之介や髙田琢登が上がってこれれば、若いリリーフ左腕が加わって層が厚くなるし、将来的な不安も解消できる。

櫻井の穴を埋める新戦力の獲得と、若手の台頭を期待したい。


佐々木 千隼 指名の理由

外れ1位で指名した過去

佐々木千隼を選んだのは、いくつか理由があると思われる。

その理由の一つが、2016年ドラフトで外れ1位指名時に入札していたことだ。

当時、入札1位指名には田中正義や柳裕也がいて、DeNAはまず柳を指名したがクジを外した。
そして外れ1位指名の時に、DeNAは佐々木千隼を指名した。
この時、他でクジを外した球団が揃って佐々木千隼を指名したため、外れ1位に5球団も集まる異例の事態になった。

結局DeNAはここでもくじを外して、最終的に濵口遥大を1位指名したが、この時点で佐々木千隼をかなり評価していたのは間違いない。

あれから7年が経ったが、当時のスカウティング情報は球団のデータベースに保管されているだろうし、他の選手と比べて前情報が多いはずだ。

こうした経緯が少なからず、指名を後押ししたことは確かだろう。


54試合登板のセットアッパー経験

佐々木は現役ドラフトに出されたが、2年前の2021年には54試合に登板し、26ホールドを挙げている。
1軍主力として活躍した実績があり、この経験がある投手を獲れたのは大きい。

同じように昨年楽天からトレードで獲得した森原 康平も、19年には64試合に登板して29ホールドを挙げていた。
その後登板数は減ったが、DeNAに移籍して今年は抑えを任されるぐらい活躍した。

今年の森原が31歳で、佐々木千隼が29歳ということを考えれば、佐々木がこれからまた1軍主力で活躍する可能性は十分あるだろう。

DeNAフロントはこの点も期待して獲得したはずだ。


佐々木 千隼 の起用法

佐々木の起用法だが、入団会見の萩原チーム統括本部長の話だと、まずはリリーフとして考えてそうだ。

>萩原チーム統括本部長は「中継ぎの層の厚さを増やしていただけると思っています」と期待した。

本人もリリーフで勝負したい考えをコメントしているため、春季キャンプからリリーフで調整させることになるだろう。

おそらく今年の上茶谷のポジションを任されることになりそうだが、期待値として21年のような50試合・20ホールド以上のセットアッパー級の活躍を求めたい。

今年のDeNAはシーズン中に抑えが、山﨑→森原に交代した。
森原は生え抜きの伊勢や高年俸のウェンデルケンを差し置いて、抑えの代役を奪取することができた。
結果を残していれば、このように立場に関係無く重要なポジションに抜擢される。

佐々木千隼にも是非、今の主力リリーフ陣の地位を脅かすような活躍を期待したい。


今後の補強

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