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【DeNA】度会隆輝・1軍登録抹消(5/16)

1軍登録抹消

DeNAの2023年ドラフト1位ルーキーの度会 隆輝が5/16に1軍登録抹消となった。
開幕から1軍登録されていた度会だが、5/12の代打での出場を最後に試合で起用が無く、2軍からオースティンが上がってくる見込みがあったことから交代する形になった。

度会はオープン戦で打撃部門の開幕カードで2試合連続ホームランを放ったり、持ち前の明るさでファンからの注目を集めており、チームの主力としてレギュラーに定着する期待が高まっていた。

ただ最近は打撃成績の伸び悩みや、守備での大きなミスが重なり、1軍でプレーすることは厳しいと首脳陣から判断されてしまった。


ルーキートップの打撃成績

登録抹消時点での度会の打撃成績は以下の通り。

31試合 127打席 打率.231 3本塁打 11打点 20三振 5四球 2盗塁
出塁率.286 長打率.325 OPS.611

この成績だけ見ると、良いとは言えないまでもルーキーなら善戦したと言える。
実際、2023年にドラフト指名されたルーキー野手の中で、度会が最も1軍で打席に立っていて、本塁打やOPSはトップになっている。

好不調の波があるが、4/26にはチームの勝利を決定づけた満塁ホームランを打ったり、5/5には3安打猛打賞を記録したりと、打撃面は期待できる素質を持っている。

なので課題が打撃面だけなら、1軍に帯同しながら修正していくこともあり得ただろう。
しかし度会は守備面でかなり厳しい結果を残してしまったため、2軍行きになってしまった。


捕球・送球で課題が露呈

度会は2軍行きを決定づける守備のミスを何度もしてしまった。

1つ目が4/29の中日戦で、ライトへ上がった打球に対してダイビングで飛び込むも、全く届いておらず後逸してタイムリーツーベースとなった。
この試合では大量失点で大差がついたこともあって、7回から守備を交代させられた。

もう1つは5/5のヤクルト戦で、この日は1番ライトでスタメン起用されたが、ライトへの平凡なフライを落球してしまった。

この2つの捕球ミスが決定的で、その後は2試合で代打で起用された後に登録抹消になってしまった。

またこの捕球以外で、送球面でも心配になるプレーが何度かあった。
ランナーを返すまいと意識しすぎるあまり、バックホームやサードへダイレクトで送球しようとするが、悠々とホームインされた上に他のランナーを進ませる結果になる等、送球時の判断力や正確性が怪しい場面が多かった。

ルーキーなのである程度の判断力の甘さや粗さは仕方ないが、こういうプレーが続くと1軍で守備に就かせるのは危なっかしく、首脳陣から守備の信用は下がってしまう。
特に外野のエラーは得点に繋がる致命的なものになりやすく、派手さよりも確実さが求められるため、厳しく見られるのは仕方ない。


2軍で克服すべき課題

2軍に行くことになった度会が取り組むべき課題は、守備力の向上だ。
打撃に関してはおそらく2軍レベルなら難なく結果を残せるだろう。
ただし守備は前述の通り、1軍で致命的なミスをしてしまったために、修正しなければならない。

度会の場合、基本的な守備の動作に問題があるわけではなく、瞬時の判断力が問題だ。

打球との距離感を認識して、ダイビング捕球すべきかどうかの咄嗟の判断力。
送球の際にランナーの位置を認識して、ダイレクト送球か中継を挟むかの判断力。

一戦必勝の社会人野球なら一か八かのリスクを取るプレーも求められるが、逆にプロは長いシーズンを戦い抜くため成功率の高いプレーが求められる。

そう考えると度会はまだ社会人野球時代のような守備になっていて、その意識を変えていく必要がある。

これは一朝一夕で変えられるものではないと思うが、プロとして必要なものなので身に付けて欲しい。

2軍で守備が安定してくれば、また1軍から声がかかるようになるはずだ。

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