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【横浜DeNA】1番打者問題

2023年のDeNA打線は4~6月まで好調で得点力もあったが、7月以降は急激に低迷して得点力不足に陥った。

こうなった理由の1つの要因は、1番打者が不安定だったことだ。

1番打者は得点源としての役割がとても大きく、初回から出塁するチャンスメイカーとしての活躍が求められる。

しかし今年のDeNAの1番打者成績を見ると、あまり機能していたとは言えなかった。

チーム別 主な1番打者成績

セ・リーグのチーム別で主な1番打者の成績を比較すると、この通り。
優勝した阪神は近本の活躍がやはり際立っている。
最も多い124試合で1番打者起用されていて、得点数が2位の菊池の倍近くになっているので、1番打者として多大な貢献をしていたと言える。

DeNAだと佐野がいちばん多く起用されていたが、他球団の1番打者と比較すると、本塁打数が1番多いが打率がワーストになっている。

他の項目の出塁率・長打率・OPSなどはワーストではないが、全て下位になっていて1番打者としての物足りなさが見える。

今年は開幕から1番打者に佐野を抜擢したが、抜擢した割にはなかなかチャンスメイクや得点に結びつけることができなかった。
ここは来年に向けて改善すべきところだ。


今年のDeNAの主な1番打者

今年DeNAで、1番打者を任された主な野手は以下の通り

佐野 恵太
66試合 298打席 打率.245 10本 0盗塁(0.0%)
出塁率.319 長打率.401 OPS.720

関根 大気
30試合 138打席 打率.211 1本 6盗塁(75.0%)
出塁率.279 長打率.252 OPS.531

桑原 将志
16試合 73打席 打率.224 1本 0盗塁(0.0%)
出塁率.278 長打率.343 OPS.621

大田 泰示
13試合 59打席 打率.200 0本 0盗塁(0.0%)
出塁率.254 長打率.309 OPS.563

こう見ると、成績では佐野が1番結果を残していたので、佐野がいちばん多く1番打者で起用されてたのは、そこまで誤っていなかったと言える。

ただ1番打者に求めたい盗塁など、足を使えていたのは関根だった。

桑原・大田は成績が伸び悩み、盗塁もできておらず、この時期は1番打者のやりくりに苦労してたことがうかがえる。

しかしどの選手を見ても、阪神の1番打者の近本と比べると雲泥の差になっている。

いきなり近本のような1番打者になれというのも酷だが、せめてもう少し近づける選手が出てきて欲しい。


2024年の1番打者候補

こうなると2024年のDeNAの1番打者は誰になるか?気になるところだが、今年の成績を見ると正直、結果を出せば誰でもなれる。

いちばん成績の良い佐野で打率.250を切っているので、打率.280以上打てれば本当にだれでもチャンスがあるだろう。

今年1番打者で起用された佐野・関根・桑原・大田以外にも、知野・林・梶原・蝦名・楠本・森なども結果を残せれば1番打者候補だ。

そしてドラフトでは度会を1位指名しているので、度会もオープン戦までに結果を残せれば、開幕戦の1番打者に抜擢することもあり得る。

他には新外国人野手を獲得してくる可能性もあるので、そうなればますます競争が激しくなるだろう。

数えてみれば候補はとても多く、色々なタイプの選手がいるので打線のパターンも色々変えることができそうだ。

ただ結局、打ったり出塁できなければ意味が無いので、まずは打撃面で結果を残せるよう競い合って欲しい。


紹介

2023年 全選手評価記事

2023年のDeNAの選手全員についてコメントした記事を掲載中です。
まだ読まれてない方は今年の締めに、是非ご覧になってください。


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