【DeNA】育成落ちと選手補強から考える今後の動き

11/15(金),16(土)にDeNAの戦力に大きな動きがありましたので、この動きのまとめと今後の動きについて考察をまとめてみました。


4選手と育成再契約

11/15(金)、横浜DeNAは以下の4選手と育成契約したことを発表しました。

橋本 達弥 投手 #35→#035
深沢 鳳介 投手 #43→#043
上甲 凌大 投手 #66→#127
西巻 賢二 投手 #67→#129


育成再契約の理由

この4選手が育成再契約となった理由について、考察してみました。

深沢 鳳介 投手は今年3月に右肘のトミー・ジョン手術を受けたことで、今シーズンを全てリハビリに費やしました。
そのため1軍でも2軍でも、実戦登板がありませんでした。
トミー・ジョン手術の場合、通常は実戦復帰まで大体1年半程度のリハビリ期間を費やすため、深沢の実戦復帰は早くても来シーズンの途中からになるでしょう。
そうなるとシーズン中に結果を残して1軍に上がってくることは望みにくく、むしろまだ若いので焦らずリハビリをしっかりやったほうが良いでしょう。
そのために育成契約にしたのだと考えられます。
トミー・ジョン手術前の深沢投手の投球は非常に良く、1年目の時点で当時の仁志2軍監督から高く評価されていました。
いずれ1軍でローテ投手として活躍することを期待されていますし、そのためにはリハビリをしっかり行って手術前よりも進化した投球ができるようになって欲しいですね。

橋本 達弥 投手は大卒2年目の右腕ですが、今年6月に右肩の神経剥離術を行い、以降はリハビリに費やしました。
1軍での登板はなく、2軍でも手術前の5試合に留まりました。
2軍施設での様子だともう練習は行えるようになっているようですが、ここで育成契約になったということは、実戦復帰にはまだまだ時間がかかるということでしょう。
ただ、故障が原因での育成契約なので実戦復帰できるようになればまた支配下登録に戻れるはずです。
焦らずにしっかり肩を完治させて、また支配下登録に戻ってきて欲しいですね。

上甲 凌大 選手は独立リーグ出身で今年2年目の捕手で、ドラフト時は育成指名でしたが1年目のうちに支配下登録を掴みました。
しかしその後2軍で成績が低迷して伸び悩み、東妻や松尾など年下の捕手たちに先に1軍に上がられてしまいました。
故障や手術が原因での育成再契約ではなく、支配下としての実力不足と判断されての育成契約なので、深沢や橋本と違い厳しい立場に追い込まれています。
ここから何とか奮起して、また支配下登録に戻ってくれるような結果を残すことを期待してます。

西巻 賢二 選手は昨年DeNAと育成契約で入団しました。その後移籍1年目から2軍でしっかり結果を残して4月には支配下登録を掴み、そのまま1軍登録になりました。
1軍には1ヶ月弱しかいれませんでしたが、2軍でしっかり結果を残したことで今シーズンは1軍定着を期待されていました。
しかし、今シーズンの西巻は開幕2軍スタートとなると全く打てず絶不調の期間に陥ります。
春先の成績は打率0割台にまで落ち込むほどで非常に状態が悪く、低迷していました。
そこから夏場にかけて徐々に調子を取り戻してきましたが、もうその頃には1軍メンバーの役割が決まりつつあり、1軍に割って入るのは難しい状態でした。
こうした結果を踏まえて育成再契約ということで、上甲と同様に実力不足という厳しい判断をされたことになります。
西巻としてはもう崖っぷちの状態なので、ここからもう一度奮起して結果を残し、支配下登録を掴んで欲しいですね。


戦力外から岩田投手・笠谷投手を獲得

11/16(土)、横浜DeNAは阪神を戦力外になった岩田投手を支配下で獲得・ソフトバンクを戦力外になった笠谷投手を育成契約で獲得しました。

岩田将貴 投手

岩田将貴投手は九州産業大出身で、2020年ドラフトで阪神に育成1位指名されました。
当時の阪神スカウトの評価は以下の通り。

「極端なインステップとサイドスローで左打者の背後から投げ込むような球筋が特徴的な変則左腕。左打者を抑えるコツを知っており、出所も見えにくい」

https://m.hanshintigers.jp/entertainment/season/2020/vol_9.html

当初から左の中継ぎとして期待しているコメントで、プロ入り後もリリーフとして起用されていました。
4年間で1軍登板は1度もありませんでしたが、2軍では比較的安定した結果を残しています。

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