【横浜DeNA】森唯斗・中川颯・堀岡隼人の３投手を獲得
横浜DeNAは11/17に森唯斗・中川颯・堀岡隼人の３投手を獲得したことを発表した。
３人とも戦力外通告を受けた投手たちで、森・中川は支配下登録で、堀岡は育成での獲得だ。
この３投手を獲得した球団の意図について、考察をまとめてみた。
３投手獲得の理由
DeNAは今年、東・今永・バウアーら3投手の活躍が光ったが、逆に彼ら以外の先発がなかなか安定しなかった。
これは本来活躍する予定だった石田・大貫・濵口・ガゼルマン・平良らが、なかなか結果を残せなかったことも理由の1つだが、裏を返すと2軍から若手先発の突き上げが少なかったということだ。
実際、今年の1軍先発は上記に挙げた8投手が138試合で先発していたので、ほぼこの8人でまわしていたと言っていい。
この中で調子が悪い先発がいれば2軍の先発と交代すべきだったが、そうした競争がなかなか起きなかった。
なので彼らと競い、1軍に昇格できるような先発投手を増やす必要がある。
森唯斗はセットアッパーや抑えとして活躍してきた投手で、中川颯・堀岡隼人はリリーフタイプなので一見すると先発補強にならなそうだが、彼らがリリーフで活躍すれば、今年のリリーフから先発転向する投手を出せることになる。
具体的な候補だと、上茶谷 大河・石川 達也・入江 大生・宮城 滝太などで、彼らを先発にできれば先発の競争が激しくなるのは間違いない。
逆に森唯斗たちに先発挑戦させて競わせても良いし、どちらにしても3人の加入で投手の選択肢を増やせるようになるだろう。
獲得した3人は皆、2軍では防御率1点台の好成績を残しているので、今の2軍投手陣にとっては強力なライバルが沢山入ってくることになる。
今年の課題だった2軍からの突き上げが弱かった問題に、手を打った補強と言える。
３投手についての解説
森 唯斗
森唯斗は１軍実績が抜群の投手で、ソフトバンク時代に長年セットアッパー・抑えとして活躍していた。
近年はリリーフが厳しくなって先発として調整していたが、その先発でも今年の2軍では防御率1点台で、被安打・与四球が少なく安定した結果を残せている。
先発転向の実質1年目でこの結果を残せているので、もう少し先発が板についてくれば1軍で活躍する可能性は十分にある。
契約年俸は5000万で、元々の年俸である4億6000万と比べると大幅減だが、戦力外を受けた選手に提示する年俸としては高い方で、球団としてはしっかりと戦力として考えていると言えるだろう。
起用法はまだ分からないが、リリーフなら実績があるし1軍でも40～50試合登板できるような主力になってもらいたい。
先発なら1軍で100イニング以上投げて、ローテの一角に定着して欲しい。
それだけの実績を持っている投手なので、戦力外からの獲得とはいえ主力級の活躍を期待したい。
中川 颯
中川颯はオリックスで3年しか在籍しておらず、3年目は育成選手になっていた。
ただ、育成選手にするほど成績が悪いとは言えず、これだけ早く放出したのは人間関係などの事情がありそうだ。
今年の中川颯の2軍成績を見ると、21試合に登板して防御率1.38。
被安打率・与四球率がとても低く、WHIP0.67という抜群の結果を残せている。
2軍に置いておくのがもったいないぐらいの成績で、普通に支配下登録級の投手と言える。
DeNAも中川は既に支配下登録級の実力を持っていると判断したから、支配下で獲得したのだろう。
希少なアンダースローで、DeNAではおそらくリリーフとして起用されることになる。
リリーフで40～50試合に登板してくれればとても良い補強になるし、将来的に7回・8回を任せられるセットアッパーになってくれることを期待したい。
堀岡 隼人
堀岡は元々育成指名の投手だったが、巨人時代に育成→支配下→育成→支配下となって、育成と支配下を行ったり来たりしていた。
しかし今年は結果を残せず、とうとう戦力外で放出されることになり、DeNAが獲得した形だ。
この経歴だとなかなか伸び悩んでいるように見えるが、今年の2軍成績はかなり良く、43試合に登板して防御率1.87 WHIP0.83という成績で2軍では文句なしの結果を残せている。
ただ1軍では結果を残せない、いわゆる2軍の帝王的な立場になりつつあるため、ここから開花するにはあと1歩の変化が必要だっただろう。
DeNAとしてはその変化に賭けてみた形で、獲得に踏み切ったと言える。
堀岡とは育成契約なので、結果を残せないと今年1年限りになる可能性が高いが、変われる可能性があると思ったからこそ獲得したのであって、堀岡には是非DeNAで開花してもらいたい。
３投手の今季２軍成績
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今後のDeNAの補強予想
最後に３投手を獲得したことで、今後の補強方針を改めて予想してみた。
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