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2022年セ・リーグ戦力分析/順位予想・ヤクルト編~連覇に必要なこととは?~

2022年のセ・リーグ順位予想を球団別にまとめていきます。

まずは昨年優勝の東京ヤクルトスワローズです。

昨季の成績

6年ぶり、2位と勝率5厘差での優勝

昨季ヤクルトは6年ぶりのリーグ優勝を成し遂げました。
リーグ戦ではシーズン中盤までは3位の位置にいましたが、巨人が転落して2位に浮上すると、阪神とのデッドヒートの末、最後にはゲーム差無しの僅か5厘の勝率差で優勝を勝ち取りました。
2020年は最下位だったヤクルトがわずか1年で優勝したことで、下剋上としても大いに盛り上がりました。

打撃成績軒並み良し・特に四球数がダントツ

ヤクルトは元々神宮が本拠地というのもあって、打者有利な球場ですが、それを考慮しても昨年はしっかりと結果を残せていました。
打撃指標は軒並み上位で、得点と相関の強いOPSでは1位になっていますし、得点・打点は2位と大きく差をつけて1位です。

ここまで得点を稼げていた要因を考えてみると、四球数の多さが目につきます。
四球数がリーグ2位と80以上の差をつけてダントツになっていますし、これによって打率はリーグ3位ながら出塁率が1位で、その影響でOPSが1位となっています。

この高出塁率を出しているのは村上・山田・塩見・中村悠・サンタナなどで、彼らが昨季通りの結果を残せれば今季もリーグトップの得点力の打線となる可能性は高いです。

狭い神宮で結果を残した投手陣・リリーフの奮闘が光る

打者有利の球場が本拠地ということは投手陣にとっては厳しい環境ですが、昨季のヤクルト投手陣はその中でかなり奮闘しました。
防御率・WHIP・FIPなどの投手評価の指標がリーグ上位で、かつ奪三振率・与四球率・K/BBがリーグトップになっています。
昨季リーグ優勝は、この投手成績の良化が何よりの要因と言えるでしょう。

何故ここまで良い指標を出せたのかを考察すると、昨季ヤクルトは先発平均投球回がリーグ5位で、救援平均投球回がリーグ2位となっています。
つまり早い回にリリーフに回す展開が多かったということで、先発が崩れる前にリリーフに交代させていたことが、功を奏したと言えそうです。

とはいえこの作戦はリリーフ陣の安定が絶対条件で、昨季リリーフ陣は首脳陣の期待に見事応えたと言えます。
主なリリーフだと、60試合以上に登板した清水・マクガフ・今野の3人の働きが非常に大きかったです。3人共防御率2点台で安定していて、勝ちパターンを確立させました。
50試合以上登板した石山は防御率こそ3点台中盤でしたが、昨季の9、10月は21試合に登板して2失点という文句無しの安定ぶりで、優勝争いで競っていた場面でチームを助けました。

この4人の主力リリーフが今季も昨季と同様の結果を残せれば、昨季のような安定した投手陣となるでしょう。

今季の展望

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